OSはWindows 7。音質改善を徹底

エミライ、オーディオ用PC“acroama(アクロアーマ)”を発売 − 上位モデルは192/24対応

公開日 2011/12/19 17:46 ファイル・ウェブ編集部
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(株)エミライは、8月に立ち上げたオーディオブランド「em(エム)」から、オーディオ用PC“acroama(アクロアーマ)”を発売開始した。基本モデルと上位モデルの2機種をラインナップしており、価格は基本モデル“acroama”「PCT-EMAC0」が198,000円(税込)、上位モデル“acroama impendo”「PCT-EMAC1」が346,500円(税込)となる。


acroama
サイズや基本の外観デザインは2機種共通で、外形寸法は435W×115H×390Dmm(突起部含まず)、質量は12kg。搭載OSはWindows 7 HomePremium 64bit版。CPUはAMD Zacate 18W 1.6GHz Dual Core Processorsで、メモリーは2GBを搭載し最大8GBまで増設可能となる。

オーディオ用のPCとして、メーカー製PC/BTOモデルPCでは困難なレベルの細かなカスタマイズや徹底的な音質向上策を施していることが特徴となる。内部にはASIO2.0、WASAPI排他モードに対応したサウンドデバイスを使用。本体にアナログ出力を備え、単体でハイレゾ音源対応のプレーヤーとして利用することが可能となる。

上位モデル“acroama impendo”は192kHz/24bitまでのソースに対応。デジタル出力にはAES/EBUとS/PDIFを1系統ずつ備えるほか、ワードクロック入出力にも対応する。デジタル出力時の対応サンプルレートは96kHzまで。サウンドカードはLynx Studio Technology製L22に電磁波対策を施したものを採用している。

基本モデル“acroama”は96kHz/24bitまでのソースに対応。デジタル出力はS/PDIFを1系統装備する。サウンドカードは「CMI8787-HG2PCI」をベースに音質改善のためのノイズフィルターを追加し、更に電磁波対策を施したものを採用している。

2機種共通の特徴として、本体は5mm厚フロントサイド一体成形パネルを採用したOrigenAE製フルアルミ製シャーシをカスタマイズしたものを採用。磁性体パーツを可能な限り交換し、PC全体の非磁性素材化を徹底したという。

また、振動対策やノイズ対策等についても配慮し、入念なテストを実施した。非磁性でありながら電磁波を熱に変換して吸収する素材を全面的に採用し、ノイズ源となる内部パーツには、新開発のノイズフィルターを使用。内部配線についても、自社でカスタマイズ済みのものを使用している。そのほか、各部に国内メーカーが開発した振動吸収素材を採用している。

そのほかの基本的なインターフェイスも2機種共通で、フロントパネルにはWindows7 MCE用アプリケーションと連動する蛍光表示ディスプレイと赤外線リモートコントロールレシーバーを搭載。フロントパネル右の開閉式扉内には、インターフェイス光学ドライブ×1、USBポートx2、IEEE1394aポート×1、サウンドポート×2、SDカードリーダースロット×1、CFカードリーダースロット×1を装備する。専用リモコンも付属。

また、32bit Float動作、WAV/AIFF/MP3/FLAC/Ogg Vorbis等のフォーマットに対応するDAWソフトウェア「PreSonus Studio One Artist」を、音源再生向けにチューニングを施した状態でプリインストールする。

なお複数のオプションも用意されており、ケース埋め込み型のタッチパネル式液晶モニター内蔵タイプも選択可能なほか、音源保存用HDDや、指定の光学ドライブその他PCパーツの搭載も行える。また、外部オーディオインターフェース用にインターフェースボードのみを搭載したモデルも、要望に応じて製作可能とのこと。

【問い合わせ先】
エミライ
TEL/03-6365-6350

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  • ブランドEM
  • 型番PCT-EMAC0
  • 発売日2011年12月19日
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