オヤイデは「JAPANESE SPIRIT」掲げる

<独HIGH END 2011>日本ブランドからも新製品続々 − ADLの192/32対応デジタルアンプ「Le Mans」/AIR-TIGHT新モノパワー/テクネもフルライン出展

公開日 2011/05/21 18:35 オーディオアクセサリー編集部:伊佐山勝則
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今年で30周年を迎えたミュンヘン「HIGH END 2011」には、世界各国から過去最多のメーカーが出展している。海外、特に欧州で人気の日本ブランドも多数出展。現地のオーディオファンから大きな注目を集めている。

コンバックコーポレーションは同社のREIMYOブランドより、初のトランジスター式パワーアンプを発表。真空管アンプと間違えるほど柔らかくパワフルで繊細な音質を、多くの来場者がじっくりと味わっていた。

コンバックコーポレーションのブース

REIMYOブランドより、初のトランジスター式パワーアンプが登場

イタリアをはじめ、欧州で絶大な支持を集めるオーディオテクネは、今回がミュンヘンショウ初登場。スピーカーからアンプ、アナログプレーヤーにいたるまで、同社のフルラインアップを揃え、じっくりと音楽を楽しむことができた。オーディオテクネの製品を目当てにショウを訪ねる来場者も多いほどで、イタリアの雑誌『AUDIOPHILE』編集長による、名レーベルの作品の、録音方法による音質の違いを実演するイベントも定期的に行われ、盛況を博していた。

オーディオテクネはミュンヘンショウに初登場。同ブランドを目当てに訪れる来場者が絶えない

オーディオテクネでは、イタリアの雑誌『AUDIOPHILE』編集長によるイベントも開催

日本を代表するパーツブランドとして絶大な支持を集めるOYAIDEもブースを出展。「JAPANESE SPIRIT」を掲げ、現地でも人気の電源ケーブルやプラグを中心に多くの来場者の注目を集めている。

OYAIDEブースでは「JAPANESE SPIRIT」を掲げる

現地でも人気の電源ケーブルやプラグを中心に多くの来場者の注目を集める

フルテックは、このミュンヘンショウでも最新パーツを中心に注目を集めているが、同社の別ブランド「アルファデザインラボ」からは、バッテリー式のポータブルヘッドホンアンプやミニプラグ端子のオーディオケーブルを展示した。この2つを組み合わせることで、iPodからの高音質なアナログ入力再生が可能になる。そのほかにも192kHz/32bitのDACを搭載したデジタルアンプ「Le Mans」も登場。同社から送り出す注目の本格コンポーネントということもあり、話題となっていた。

フルテックのアルファデザインラボからはバッテリー式のポータブルヘッドホンアンプやミニプラグ端子のオーディオケーブルが登場

192kHz/32bitのDACを搭載したデジタルアンプ「Le Mans」も登場

日本を代表する真空管アンプブランドAIR-TIGHTは今年25周年を迎える。フランクフルトのショウも含め、ドイツで23年間連続で出展をしているという同ブランドの目玉は、最高峰のパワーアンプ「ATN-2001」をダウンサイジングしたモノラルパワーアンプ。日本も含め、今年の冬に発売を予定しているという。

AIR-TIGHTでは最高峰のパワーアンプ「ATN-2001」をダウンサイジングしたモノラルパワーアンプ

AIR-TIGHTの代表、三浦篤氏。同社は今年で25周年

また25周年記念としてAIR-TIGHTのアナログレコードも発売される。ドイツのオーディオ雑誌『イメージハイファイ』の元編集長が手がけるレコードレーベル“ハイファイ ステータス”がプロデュースするもので、日本でもこの夏には発売を予定しているという。

さらにもう1つ、いま最も注目されている日本のスピーカーブランド、Kiso Acousticも大きな試聴ブースをかまえて出展。デモンストレーションでは同社のスピーカーシステム「HB-1」を片chあたり2本設置し、広がりのある力強いサウンドを再生。小型ながら強力な表現力に来場者も驚いていた。

Kiso Acousticも大きな試聴ブースを構え出展

Kiso Acousticブースでは「HB-1」を片chあたり2本設置し、さらに広がりと力強いサウンドが体験できる

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