各ブランドの音の違いを楽しめる内容

【ハイエンドショウ】林氏が「注目の国産新鋭ケーブルブランド」を一挙紹介

2010/10/09 ファイル・ウェブ編集部
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ハイエンドショウトウキョウ2010の開催2日目となる10日、音元出版ブースの連続試聴イベントは「アクセサリーDAY」と題し、注目のアクセサリーやケーブルの効果を体験していただく企画が目白押しとなった。10:30〜11:40の回は林 正儀氏を講師に迎え、「注目の国産新鋭ケーブルブランド紹介」と題したイベントが開催された。

講師を務めた林 正儀氏


独自の工夫を凝らしたケーブルが多数紹介された

4社のケーブルを聞き比べ、各ブランドの音の違いを体験することができた
今回用意されたラインナップと試聴内容を順にご紹介しよう。

【アコースティックハーモニー】
スピーカーケーブル G1
RCAケーブル GR1

アコースティックハーモニーはカーオーディオ用ケーブルなどで海外では有名なブランド。絶縁体に低誘電損失と各周波数帯での誘電率のずれを生じさせないハイフロンFEPを使用しているのが特徴だ。導体は純銀コート無酸素銅線で、プラグ部も導体と同じ純銀をコートした銅を採用している。

林氏は「出た瞬間に音の違いが分かる。滑らかでS/Nが高く、ボーカルの伸びと中域の密度、低域の楽器の豊かさが伝わってくる」とコメントした。

【アスカ工業】
スピーカーケーブル AS-27A
RCAケーブル AS-1000R-FS

アスカ工業の製品は、外部導体に銅パイプを採用することでノイズを遮断しているのが特徴。撚り線などの構造を何パターンにも替え、音との相関関係をデータで実測するのが同ブランドのこだわりだという。「パイプを使っているので固く、取り回しは良くないが、そこさえ我慢すれば際だって高解像度な音を楽しめる。S/Nが良いとはこういうことか、と思わされる音だ」と語る林氏。出席した同社説明員も、「信号伝送能力を落とさずに柔らかいケーブルを作れるよう、現在試行錯誤中だ」と話していた。

【ティグロン】
スピーカーケーブル TCS-2.5W
RCAケーブル MGL-R1

ティグロンからは特許技術「マグネシウムシールド」を採用したスピーカーケーブルとRCAケーブルが登場した。

TCS-2.5Wは+/-各信号線にマグネシウムシールドをスパイラル状に巻き付けることにより、解像感とS/Nを向上させているとのこと。MGL-R1は銅線を多数より合わせた2芯シールド線と、コレクトチャック式のロジウムメッキプラグを採用している。「同じ室内楽を聴いても、こちらの製品を使うと一皮も二皮も剥けた音になって驚く」と称賛する林氏。普通のCDとマスタークオリティ音源を収めたディスクを比較試聴し、「両者の違いがこれほど分かったことはない。顕微鏡のようなケーブルだ」と語った。


【奥津電工】
電源ケーブル AIR-EX/1.5

奥津電工のケーブルは空気絶縁を採用している点がユニークだ。同社ブースにも展示していたフラグシップモデル「Extreme」が試聴に使われたが、こちらは空気絶縁OFC導体、カーボンファイバーシールド層を含む3層構造のシールドや、チタニウム合金製のプラグハウジング、独自のプラグ固定機構「シースロック」など、同社の先端技術を駆使している。また、新モデル“Alchemy”「AIR3-AL」も、その効果を確かめることができた。

全モデルを試聴した林氏は「いずれのブランドも、これからの成長株。日本が誇る世界的ブランドに成長すると思う。ユーザーみんなで応援しましょう」と締めくくった。

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