坂本龍一×大貫妙子のニューアルバムが11月に発売へ!

アルバム発売後のツアーをアウディがカーボンオフセットでサポート

2010/07/28 季刊・オーディオアクセサリー編集部
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坂本龍一氏と共に、会見を行ったアウディ ジャパンのドミニク・ベッシュ社長(右)
音楽家・坂本龍一氏が、26日にアウディ フォーラム東京で会見を行い、11月18日から始まる大貫妙子さんのとのジャパンツアー「A PROJECT OF TAEKO ONUKI&RYUICHI SAKAMOTO UTAU TOUR 2010 」に、昨年行われた坂本氏の欧州ツアーと同様、アウディ ジャパンが(株)が協賛をすることを明らかにした。

1970年代前半から数多くの共作・共演を経て独自の音楽世界を確立してきた坂本龍一氏の朋友、大貫妙子さんとの共同作業によるアルバム「UTAU(うたう)」が、11月にcommmonsからリリースされる。それを携えて、今回のツアーがスタートする。11月18日の“ハーモニーふくい”から、12月22日札幌市民ホールまで、全17公演が予定されている。ちなみに今回のステージは坂本龍一氏、大貫妙子さんの「ふたり」だけの究極のミニマル空間で「うた」を追求するものになる。

前回の欧州ツアーでは、アウディ ジャパンが(株)協賛し、全行程の移動によって発生すると見込まれるCO2の排出量、30トンをカーボンオフセットすることを実現したが、今回は50トンをカーボンオフセットする予定。坂本氏が代表を務める団体モア・トゥリーズを通じ、植林などを通じてツアーでのCO2排出をオフセットするという。

当日、坂本氏と会見したアウディ ジャパンの代表取締役社長のドミニク・ベッシュ氏は「アウディはプレミアム輸入車市場でもっともCO2排出量が少ないブランド。また坂本さんは、音楽のみならず、先進的な方で、環境問題のリーダー的な役割を果たしてきている。我々と同じ価値観を持っていて、今回も協賛することにした」と話した。


CMの楽曲を提供したAudi R8 Spyderの前に立つ坂本氏
また、坂本氏は「欧州ツアーはカーボンオフセットに成功した。毎日暑いので、少しでも緩めたいと思って・・・(笑)。カーボンオフセットのムードが高まっているのは嬉しいこと」と述べた。

今回の協賛は、昨年に引き続き、坂本龍一氏と環境に配慮した企業活動を行っているアウディ ジャパンの「環境への思い」が、このように一致したことから実現したものである。

また、今回は坂本氏とアウディの別のコラボレーションも行われており、新しいオープンタイプのスポーツカーAudi R8 Spyder(予約注文を受付け中)の新CMへの楽曲を坂本氏が提供している。この曲について坂本氏は「R8 Spyderはスピードを感じさせてくれ、その曲線にインスピレーションされ、音とスピードをいかに融合させるかをテーマに作った。音羽(おとは)という曲は1分ほどのバージョンだが、気に入っているので3、4分程度にしてシングルとして発売したい」と語った。

また、「アウディの環境への取り組み、企画意図にも共感する。今後のEV(電気自動車)にも期待したいが、エンジン音が出ないので、存在を示す車体から出る音もデザインしたい。“今日はここに行くから、こんな音にしよう”と気分によって選ぶのもいいかもしれませんね」と新たなアイディアも披露した。

11月10日に発売予定の共同制作アルバムとしては13年ぶりとなる「UTAU(うたう)/大貫妙子&坂本龍一」は、今から楽しみにできる作品と言えるだろう。

またその後のツアーも、かつてない貴重な内容になるはずである。今から期待していよう。

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