<ハイエンド2008:イベント>生録サウンドのススメ − 石田善之氏と聴く秘蔵の音源

公開日 2008/10/11 21:20
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オーディオ評論家 石田善之氏
開催2日目、音元出版出展「Bルーム」特別イベントのトリを務めたのはオーディオ評論家の石田善之氏だ。18時からスタートのイベントにも関わらず、石田氏秘蔵の生録音源を楽しむという趣旨のイベントに大勢の来場者が足を運んだ。

昨今は優れた性能と高いコストパフォーマンスを実現したPCMレコーダーがソニーやタスカム、オリンパスなど各社から発売され、ホビーとしての「生録」がブレイクしつつある。オーディオ評論家としてのみならず、生録のスペシャリストとしても活躍する石田氏の講演は、弊誌「季刊・オーディオアクセサリー」の130号に掲載され、好評を博している企画「秩父のSLと自然サウンドハント」で収録されたSL走行音の生録素材など、石田氏秘蔵の音源が試聴できる貴重な機会となった。


石田氏の秘蔵音源を再生したシステム

ソニーのSACDプレーヤー「SCD-XA5400ES」も登場した
イベントにはこの日ハイエンドショウの取材に訪れたオーディオライターの岩井喬も飛び入り参加。石田氏とともに上記秩父での録音企画にて活躍した岩井喬氏から、録音現場でのマイクのセッティングや録音データのアーカイブに関する作業の詳しい内容なども紹介された。また講演に足を運んでいたVIVIDプロダクションズの録音エンジニアの西本氏も飛び入り参加で登壇。12月に発売を控える作品「Especially/越野景子 PianoAlbum vol.1」の録音秘話などが西本氏より語られたほか、12月に発売される新作を試聴する機会も急遽設けられ、来場者を沸かせた。


岩井喬氏も飛び入り参加

VIVIDプロダクションズの録音エンジニアの西本氏もゲストに登場
石田氏は「自分で録音した高音質素材をお気に入りのシステムで聴くことも、ピュアオーディオを楽しむ一つのスタイル。自然録音が趣味として広がりつつあるいま、デジタルカメラのようにPCMレコーダーを持ち歩き、見つけた音をクリップしていく楽しみを発見して欲しい。また録音した素材を人にも聴かせたいという時には、ディスク化するノウハウも大切になる。こちらについては11月発売のオーディオアクセサリー131号で詳しく紹介してみたいと考えている」と語り、イベントに集まった生録ファン&オーディオファンにエールを贈った。

(Phile-web編集部)

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