<TIAS2008>JEFF ROWLANDのプリアンプ「Criterion」/C.A.Tの超弩級真空管アンプ

2008/10/04
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本項ではD棟6階の大場商事、今井商事のブースに出展されていた注目新製品を中心にご紹介する。


■JEFF ROWLAND/dCSから新製品が目白押しの大場商事


大場商事の試聴リファレンス
大場商事のブースには、今年も数多くの新製品が出そろった。部屋に入って左手側の展示を覗くと、JEFF ROWLANDやdCSの注目モデルが来場者を出迎えてくれる。


プリアンプ「Criterion」

プリメインアンプ「Continuum 500」
JEFF ROWLANDからは本国でも発表されたばかりのプリアンプ「Criterion」が出展された。価格は2,919,000円(税込)。電源供給のクリーン化と制振対策を徹底し、高音質化が図られているという。フロントパネルは同ブランドを象徴するカーブデザインを採用している。プリメインアンプ「Continuum 500」は1,522,500円(税込)。増幅素子にはICEパワーを搭載している。出力は8Ω負荷時で500W×2。


“Pucciniシリーズ”のSACD/CDプレーヤーとマスタークロック
dCSからは“Pucciniシリーズ”のSACD/CDプレーヤーとマスタークロックが登場。それぞれプレーヤーが2,625,000円(税込)、クロックが882,000円(税込)で発売を予定している。プレーヤーはリファレンス機“Scarlatti”の技術を踏襲し、独自のコントロールボード、DAC、アナログボードを使用。トランスポートメカはティアック・エソテリック製のUMK5メカから最高級モデルを搭載し、安定性と正確なデータ伝送を可能にしている。DAC部は新設計のリングDACを搭載。


DDコンバーター「Scarlatti Upsampler」
同社ブースのメインステージでは、JEFF ROWLANDの「Criterion」を中心にリスニングも行える。こちらにはdCSの新製品として注目されているDDコンバーター「Scarlatti Upsampler」も登場した。本機は音楽CDの入力信号を88.2kHz/24bit、176.4kHz/24bitまでアップサンプリングする機能や、DSDへのフォーマット変換機能を搭載している。メニュー設定でPCMデータのDSD変換も行える。USB端子も搭載し、独自のリングDACによりPCやネットワークHDD上の音楽データも高品位に再生して楽しむことができる。今回は本機を含む“Scarlattiシリーズ”のフルラインナップもデモを行っている。パワーアンプにはJEFF ROWLANDの「312C」、スピーカーにはAVALON ACOUSTICSの「ISIS」などを揃え、各注目機のサウンドが楽しめる。


■今井商事はC.A.Tの真空管パワーアンプ「JL-2 Signature」を出展


今井商事の試聴リファレンス
今井商事のブースで目を引いたのは、同社取扱いのブランドC.A.T(Convergent Audio Technology)から出展された新製品パワーアンプ「JL-2 Signature」だ。その風格あふれる佇まいもさることながら、出力に五極管「Sovtek 6550」を左右8本ずつ使った三極管接続という構成により100Wのパワーを実現した迫力あるスペックに圧倒される。


パワーアンプ「JL-2 Signature」
電源トランスは磁界を封じ込めるためのニッケルメッキを施したスチールケースに収納。またシャーシは肉厚のスチール製で、もともとの重量に加え、内部に数本の補強材を溶接して一層の強度確保と低周波共振の追放を図るなど、ノイズ対策を徹底している。

外観デザインは鏡面仕上げのステンレス天板が特徴的だ。バイアス調整はパネル上の液晶表示で確認できる。価格は3,465,000円(税込)となる。


(Phile-web編集部)

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