<岩井喬のハイエンド レポート>ヒビノからJBLプロ/ORBのディスクフラッター/マイクロピュア限定機

2007/10/07
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ヒビノ


Control1 PRO

Control1 PRO背面。壁面取付金具が標準装備だ

SHURE SEカナル型ヘッドホンシリーズが勢揃い
Sブース内での展示ということであるが、同社が取り扱うJBLのプロラインナップから新しい商品も含め、ユニット各種が紹介されていた。新商品として展示されていたのは「Control1 PRO」(オープンプライス)である。こちらはコンシューマーモデルである「Control1 Xtreme」と同じ筐体構成であるが、壁面取付金具が標準で付属しており、耐入力も150Wと強化されている。ユニットに関してもプロ用のチューニングが施されているため、コンシューマーラインとは音質傾向も違うとのことであるが、防磁設計となっているので、サラウンド用途での使用も問題ない。

さらにSHUREのカナル型ヘッドホン「SE」シリーズラインナップも展示されており、11月に発売を控えた最新モデル「SE110-J」も含めて試聴できるようになっていた。


ORB


DF-02

INNOVA TS-7
完実電気で取り扱うブランドが中心となって出展されているAブース内に同社出展ブースが設けられていた。今回登場した新製品はレコードの反りを修正するというディスクフラッター「DF-01」の改良バージョンである「DF-02」(予価¥126,000)だ。

本機は重量盤に対しても使用が可能となり、電子タイマーの機能性強化と収納時に縦置きできるような構造となっている。温度特性に関しても適正温度までの到達速度が上昇。立ち上がり特性が向上したため、より確実な反りの矯正時間を確保できたのだという。しかしながら「DF-01」で使用可能だったEP盤への使用が本機ではできないので、お持ちのコレクションの性質に合わせて「DF-01」「DF-02」を使い分ける必要があるだろう。

また参考出品されていたスピーカーケーブル「INNOVA TS-7」は、誘電率に優れたLDPEを絶縁体に用い、PCOCCによる高精度4芯撚り線構造導体を採用。スピード感やレスポンスの良さを追求した新しいラインナップになるとのこと。


マイクロピュア


マイクロピュア ブース
バイオリンの構造を参考にしてスピーカーキャビネットを構成。10cmフルレンジと村田製作所製球形スーパートゥイーターを搭載した、同社の代表的な小型スピーカーシステム「Cz302ES」。本機の『2007 Best of Blue Note Award』受賞を記念して内部配線を純銀線に変更、スピーカーターミナルもWBT社製純銀ターミナルに変更したプレミアムバージョンの「Cz302ES-xp」(ペア¥515,000)が登場。ベースモデル同様、サイズを感じさせないおおらかな鳴り方と空間の自然な広がりを感じさせる、高品位なスピーカーに仕上がっている。

また、スタジオモニターとして活躍している「Ap103」に村田製作所製球形スーパートゥイーターを搭載した「AP-ES103」が登場。限定販売ということであるが、多くの人の注目を集めていた。そして「Cz302ES」を小型化したような「Cz20X-pp」(ペア¥188,000)も展示されており、よりリーズナブルな価格となっているものの、上級機同様のユニット構成を採用。ベースギター用のホワイトアッシュ無垢材をキャビネットに用いた本格的な小型限定モデルとなっている。

(岩井喬)

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