<TIAS2006:大場商事>Wilson Audioの新モデル、JEFF ROWLANDのエントリーアンプなどに注目

2006年10月23日

QRDの調音パネルとシステム8
ウィルソンオーディオ、ナグラ、ジェフローランド、dcsら綺羅星の如きハイエンドの人気マニュファクチャラーを中心に展示を繰り広げたのが大場商事である。試聴エリアが他社のそれといささか趣を異にしているのは、アコースティックコントロール(調音部材)のQRDがスピーカーの背後、前方床面、左右を埋めていて、東京国際フォーラムの会議場的な室内の印象をみごとに変えているからだろう。

視覚的印象に留まらず、音場の改善という本来の意義でも大場商事の試聴デモがいちばん聴き易かったように思う。従来のQRDラインナップに加え、ハイグレード壁掛けパネルDigi-Wave(デジウェイヴ)、床面の一次反射を改善するBAD FLOOR(バッド・フロアー)が今回使われている。

●ウィルソンオーディオ

今年の注目株は、アメリカハイエンドスピーカーの雄・ウィルソンオーディオの新製品「システム8」、「SOPHIA Series-2」、コンパクトスピーカーの「Duette」(デュエット)である。グレード順に見ていこう。

システム8はフラグシップ・アレキサンドリアX-2 のキャビネット材質と構造、ドライバー、ネットワークなどの技術要素を注ぎ込んだウィルソンの新しい主力機種である。上部WATT8ユニットとPUPPY8がスパイクでカップリング、リスナーの位置に合わせて後部スパイクで4段階に微調整できる。使用ユニットは、20cmウーファー、17cmミッドレンジ、2.5cmドームトゥイーター、MDFベースの新素材第3世代Mマテリアルと第2世代マテリアルで構築され、重量は77kgに及ぶ。

ウィルソンオーディオの新スピーカー

ウィルソンオーディオ「システム8」

コンパクトスピーカーのDuetteは、スピーカーセッティングの状況への対応に留意した本来の意味でのブックシェルフ(本棚)スピーカーである。スピーカー背後の壁との距離が60cm以上取れる場合と密着させてセッティングする場合で、構造の違う2種のケーブルを使い別筐体のネットワーク部に接続するという新しい試み。ウィルソンオーディオとして初めてトゥイーターにソフトドームを使った。使用ユニットは20cmウーファー、2.5cmトゥイーターの2ウェイで専用スタンドは別売りである。

●ジェフローランド、dCS

システム8をデモでドライブしたのが、ジェフローランドのコンチェルト(プリアンプ)、301モノ(パワーアンプ)、dCSのヴェルディ・アンコール(トランスポート)、ヴェローナ(マスタークロック)である。dCSの新製品トランスポートが“スカルラッティ”。ここから新たにリファレンスシリーズを形成し、来年2〜3月にDAコンバーターやマスタークロックが発売されるという。なおジェフローランドからは¥425,000という画期的(?)エントリーラインのプリアンプCAPRIと同じく¥290,000! のステレオパワーアンプ「MODEL-102」が出品されている。

ジェフ・ローランドの「MODEL-102」

dCSのスカルラッティ

ナグラの新製品トランスポート、アメリカのハイエンドスピーカー・アヴァロンの新製品アセンダント-2も見逃せない。

NAGRAの「CDP」(参考出品)

アヴァロンの新製品アセンダント-2

(大橋伸太郎)

TIAS2006report