ケーブルブランド探訪記(JORMA DESIGN編 最終回「PRIME インターコネクト」)

公開日 2006/06/12 10:47
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JORMA PRIME CABLE
ヨルマ・デザイン編の8回目最終回では、フラッグシップ「JORMA PRIME Cable」シリーズのインターコネクトケーブルを紹介する。

同製品も前回ご紹介したスピーカーケーブル同様、最高品位の素材(8N銅、高純度無色テフロン、ウォルナット等)を採用し、極限のチューニングで仕上げている。

なお、搭載されているピューリファイヤーに関しては、スピーカーケーブルとは別のものを用意。バイビー・ゴールド(14K)・スリップストリーム・クアンタム・ピューリファイアーと呼ばれるものであり、こちらも詳細は明らかではないが、音質の鍵を握っていることは間違いないだろう。

音質評価に関しては5月22日より好評発売中の『オーディオアクセサリー121号』のP178にて井上千岳氏による詳細なレポートを掲載しているので、こちらもご参照いただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

●「ヨルマ・プライム・ケーブル」

・インターコネクト(RCA)
1.0mペア=\924,000
1.5mペア=\1,113,000
2.0mペア=\1,302,000
2.5mペア=\1,491,000
3.0mペア=\1,680,000
0.5m追加=\189,000

・インターコネクト(BAL)
1.0mペア=\976,500
1.5mペア=\1,197,000
2.0mペア=\1,417,500
2.5mペア=\1,638,000
3.0mペア=\1,858,500
0.5m追加=\220,500


■「ヨルマ・デザイン」のプロフィール
「JORMA DESIGN」(ヨルマ・デザイン)はスウェーデンのイエデポリにて2002年に設立された新興メーカー。創設者はケーブルデザイナーでもあるヨルマ・コスキ氏。同氏はレコーディングソースの信号を正確に伝送し、オリジナルの音源をそのまま蘇らせるオーディオケーブルを世に送り出すことを目的に開発を始めた。これを実現するため、精度の高い設計と世界最高峰の素材を用い、細心の注意を払い音質上のマッチングを行っている。また、工場出荷前に厳格なテストを個別に行い、その高い基準をクリアしたものだけが出荷を許されている。同ブランド製品の大きな特徴はチューブ状の導体構造と、錫メッキ銅の編線シールドにある。また、ラインアップとしては上位クラスのNo.1からエントリークラスのNo.3まで3つのグレートがあるが、特にNo.1シリーズに関しては「バイビー・クアンタム・ピューリファイアー」というフィルター状のケースが装着されている。このケースに関して詳細は明らかではないが、音に対する一切の悪影響を排除し、歪みを最小限化する効果がある。

■ケーブルの特徴
●導体について
同ブランド製品の最大の特徴ともいえるのが、チューブ状の導体構造である。多数の特殊極細セラミックグラスファイバー群を中心軸とし、その周りに高純度な銅糸(導体群)を正確に巻き付けている。これによって結果的に導体は壁厚0.1oのチューブを形成していることになる。このようなチューブ構造は表皮効果を減らし、倍音情報がより正確になり、音質の向上に多大な効果をもたらすだけでなく、通常の使用ではまず破損することのない強度を実現。その強度は自動車1台分を持ち上げられるまでに至っているという。また、絶縁に関しては6,000Vもの耐圧試験に合格している。
●シールドについて
さらに、同ブランドのケーブルは錫メッキ銅の高密度編線シールドを採用することで、高周波障害(RFI)と電磁界障害(EMI)を排除している。RFIとEMIはオーディオ信号を汚すことなく約98%まで取り除くことが可能になった。また、このシールドには防振効果もあり、マイクロフォニック現象を抑えることができる。

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