ケーブルブランド探訪記(JORMA DESIGN編 第7回「JORMA PRIME スピーカーケーブル」)

公開日 2006/05/30 10:30
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JORMA PRIME Cable
ヨルマ・デザイン編の第7回目は、同社待望のフラッグシップ「JORMA PRIME Cable」シリーズの中からスピーカーケーブルを紹介する。

同シリーズは2006年CESで“スウェディシュ・ステイトメント・プロジュクト”のために設計された最高級特注モデル。最高の音質を得るため、極限のファインチューニングを施した高品位マテリアル(8N銅、無色テフロン絶縁材、ウォールナット)を採用。

しかし、このスピーカーケーブルの最大の特徴は、バイビー・クアンタム・ピューリファイアーと呼ばれる独自の技術を搭載している点である。同技術に関する詳細は明らかにされていないが、音質の大きな鍵を握っていることは間違いないであろう。

この最高峰スピーカーケーブルに関しても他のシリーズと同様に、シングル、バイワイヤー、バーチカル・バイワイヤーの3仕様が用意されている。

なお、音質に関して5月22日より好評発売中『オーディオアクセサリー121号』のP178にて掲載、井上千岳氏による詳細なレポートを掲載しているので、こちらもご参照いただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

●「ヨルマ・プライム・ケーブル」
・スピーカーケーブル(シングル)
1.0mペア:\1,207,500
1.5mペア:\1,454,250
2.0mペア:\1,701,000
2.5mペア:\1,947,750
3.0mペア:\2,194,500
0.5m追加:\246,750

・スピーカーケーブル (バイワイヤー)
1.0mペア :\1,837,500
1.5mペア:\2,257,500
2.0mペア:\2,677,500
2.5mペア:\3,097,500
3.0mペア\3,517,500
0.5m追加:\420,000


スピーカーケーブル(バーチカル・バイワイヤー)
1.0mペア:\1,942,500
1.5mペア:\2,362,500
2.0mペア:\2,782,500
2.5mペア:\3,202,500
3.0mペア:\3,622,500
0.5m追加:\420,000

■「ヨルマ・デザイン」のプロフィール
「JORMA DESIGN」(ヨルマ・デザイン)はスウェーデンのイエデポリにて2002年に設立された新興メーカー。創設者はケーブルデザイナーでもあるヨルマ・コスキ氏。同氏はレコーディングソースの信号を正確に伝送し、オリジナルの音源をそのまま蘇らせるオーディオケーブルを世に送り出すことを目的に開発を始めた。これを実現するため、精度の高い設計と世界最高峰の素材を用い、細心の注意を払い音質上のマッチングを行っている。また、工場出荷前に厳格なテストを個別に行い、その高い基準をクリアしたものだけが出荷を許されている。同ブランド製品の大きな特徴はチューブ状の導体構造と、錫メッキ銅の編線シールドにある。また、ラインアップとしては上位クラスのNo.1からエントリークラスのNo.3まで3つのグレートがあるが、特にNo.1シリーズに関しては「バイビー・クアンタム・ピューリファイアー」というフィルター状のケースが装着されている。このケースに関して詳細は明らかではないが、音に対する一切の悪影響を排除し、歪みを最小限化する効果がある。

■ケーブルの特徴
●導体について
同ブランド製品の最大の特徴ともいえるのが、チューブ状の導体構造である。多数の特殊極細セラミックグラスファイバー群を中心軸とし、その周りに高純度な銅糸(導体群)を正確に巻き付けている。これによって結果的に導体は壁厚0.1oのチューブを形成していることになる。このようなチューブ構造は表皮効果を減らし、倍音情報がより正確になり、音質の向上に多大な効果をもたらすだけでなく、通常の使用ではまず破損することのない強度を実現。その強度は自動車1台分を持ち上げられるまでに至っているという。また、絶縁に関しては6,000Vもの耐圧試験に合格している。
●シールドについて
さらに、同ブランドのケーブルは錫メッキ銅の高密度編線シールドを採用することで、高周波障害(RFI)と電磁界障害(EMI)を排除している。RFIとEMIはオーディオ信号を汚すことなく約98%まで取り除くことが可能になった。また、このシールドには防振効果もあり、マイクロフォニック現象を抑えることができる。

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