CDJも“ビンテージ” − 経産省がPSEビンテージ機器リストを公開

2006/03/30
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

経済産業省は、4月1日に本格施行する電気用品安全法について、PSEマークを付けなくても販売できるビンテージ機器の製品リストを公開した。

経産省は3月14日に、オーディオ機器や楽器などのうち、メーカーや輸入代理店、販売店などの負担を軽減する措置を発表。希少価値が高いビンテージ機器については、PSEマークが付いていなくても販売を行える特別承認制度を設けるとしていた。

今回、対策の具体化を図るため、大手楽器店からの情報をもとに作成した「特別承認に係る電気楽器等一覧」を発表。対象製品を販売する場合、事業者は簡単な手続きで特別承認の申請を行える。

同省では、事業者からの意見などをもとに、一覧を逐次更新するとしている。また、事業者が一度承認を受けた場合には、再度の申請をしなくても、更新後の「楽器等一覧」に掲載される製品の全てをPSEマーク無しで販売することができる。

対象リストは、「電気楽器等一覧」という名称の通り、そのほとんどが楽器機器。オーディオ機器はほとんど含まれていない。また、デノンの「DN-S5000」やパイオニア「CDJ」シリーズなど、ごく最近のDJ用CDプレーヤーなども含まれており、一般的な「ビンテージ」のイメージとかけ離れた製品もリストアップされている。

さらに、デノンのアナログプレーヤー「DP-26F」など、電気楽器でもなく、それほど古くもない機器が入っているなど、対象製品の選定をかなり荒っぽく行った形跡が伺える。リストをめぐってまた新たな論争が起こりそうだ。

(Phile-web編集部)

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE