ケーブルブランド探訪記(JORMA DESIGN編その4 No.2スピーカーケーブル)

2006/03/30
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No.2インターコネクト
第4回目はミドルクラス「No.2シリーズ」のラインアップを紹介していく。まずはインターコネクトケーブルを取り上げてみよう。上位モデル「No.1」との違いは「バイビー・クアンタム・ピューリファイアー」(量子ノイズ吸収素子)が装着されていない点のみ。それ以外に関してはすべて共通となっている。

また、後から「No.1」へのグレードアップも可能なので、まずこちらを導入するという方法もあるかもしれない。このインターコネクトケーブルはRCA、XLR仕様が用意され、長さも豊富に揃っている。

音質に関しては2月21日より発売中の30周年記念『オーディオアクセサリー120号』にてレポートを掲載しているので、こちらもご参照いただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

「No.2」インターコネクト(RCAorXLR)
1.0mペア:\157,500
1.5mペア:\192,150
2.0mペア:\226,800
2.5mペア:\261,450
3.0mペア:\296,100
0.5m追加:\34,650


■「ヨルマ・デザイン」のプロフィール
「JORMA DESIGN」(ヨルマ・デザイン)はスウェーデンのイエデポリにて2002年に設立された新興メーカー。創設者はケーブルデザイナーでもあるヨルマ・コスキ氏。同氏はレコーディングソースの信号を正確に伝送し、オリジナルの音源をそのまま蘇らせるオーディオケーブルを世に送り出すことを目的に開発を始めた。これを実現するため、精度の高い設計と世界最高峰の素材を用い、細心の注意を払い音質上のマッチングを行っている。また、工場出荷前に厳格なテストを個別に行い、その高い基準をクリアしたものだけが出荷を許されている。同ブランド製品の大きな特徴はチューブ状の導体構造と、錫メッキ銅の編線シールドにある。また、ラインアップとしては上位クラスのNo.1からエントリークラスのNo.3まで3つのグレートがあるが、特にNo.1シリーズに関しては「バイビー・クアンタム・ピューリファイアー」というフィルター状のケースが装着されている。このケースに関して詳細は明らかではないが、音に対する一切の悪影響を排除し、歪みを最小限化する効果がある。

■ケーブルの特徴
●導体について
同ブランド製品の最大の特徴ともいえるのが、チューブ状の導体構造である。多数の特殊極細セラミックグラスファイバー群を中心軸とし、その周りに高純度な銅糸(導体群)を正確に巻き付けている。これによって結果的に導体は壁厚0.1oのチューブを形成していることになる。このようなチューブ構造は表皮効果を減らし、倍音情報がより正確になり、音質の向上に多大な効果をもたらすだけでなく、通常の使用ではまず破損することのない強度を実現。その強度は自動車1台分を持ち上げられるまでに至っているという。また、絶縁に関しては6,000Vもの耐圧試験に合格している。
●シールドについて
さらに、同ブランドのケーブルは錫メッキ銅の高密度編線シールドを採用することで、高周波障害(RFI)と電磁界障害(EMI)を排除している。RFIとEMIはオーディオ信号を汚すことなく約98%まで取り除くことが可能になった。また、このシールドには防振効果もあり、マイクロフォニック現象を抑えることができる。

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  • 型番No.2インターコネクト
  • 価格\157,500(1mペア/税込)