ケーブルブランド探訪記(JORMA DESIGN編その2 No.1インターコネクト)

公開日 2006/03/24 09:42
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No.1インターコネクト
ヨルマ・デザイン編は今回より具体的なラインアップを紹介していくことにする。

まずは同社の最高峰モデルである「No.1シリーズ」のインターコネクトケーブルを紹介しよう。同シリーズの大きな特徴は、第1回目でも述べたように、「バイビー・クアンタム・ピューリファイアー」と呼ばれるフィルター状のケースが装着されている点にある。これが音質的な歪みを最小限化する効果を持っているのである。なお、この「バイビー・クアンタム・ピューリファイアー」はアメリカ海軍の原子力潜水艦のパッシヴ・ソナー・システムの電力浄化技術やその様々なワイヤーに使用されている素子であるとのことである。

ケーブル自体に関しても述べておこう。導体には純度99.999999%の銅(酸素だけではなく他の不純物も取去った銅)を採用。これが多数の特殊極細セラミックグラスファイバー群を中心軸としてチューブ状に構成されているのである。また、錫メッキ銅の高密度編線シールドを採用するなど同社の技術を集約させたモデルとなっている。

インターコネクトケーブルに関してはRCAとXLR仕様が用意されているが、特にRCAプラグにはWBT社の最高級「nextgen」を装着した自信作となっている。長さや価格に関しては下記を参照していただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

●インターコネクト (RCA/BAL)
「No.1」
1.0mペア: \367,500
1.5mペア: \402,150
2.0mペア:\436,800
2.5mペア:\471,450
3.0mペア:\506,100
0.5mペア追加:\34,650

■「ヨルマ・デザイン」のプロフィール
「JORMA DESIGN」(ヨルマ・デザイン)はスウェーデンのイエデポリにて2002年に設立された新興メーカー。創設者はケーブルデザイナーでもあるヨルマ・コスキ氏。同氏はレコーディングソースの信号を正確に伝送し、オリジナルの音源をそのまま蘇らせるオーディオケーブルを世に送り出すことを目的に開発を始めた。これを実現するため、精度の高い設計と世界最高峰の素材を用い、細心の注意を払い音質上のマッチングを行っている。また、工場出荷前に厳格なテストを個別に行い、その高い基準をクリアしたものだけが出荷を許されている。同ブランド製品の大きな特徴はチューブ状の導体構造と、錫メッキ銅の編線シールドにある。また、ラインアップとしては上位クラスのNo.1からエントリークラスのNo.3まで3つのグレートがあるが、特にNo.1シリーズに関しては「バイビー・クアンタム・ピューリファイアー」というフィルター状のケースが装着されている。このケースに関して詳細は明らかではないが、音に対する一切の悪影響を排除し、歪みを最小限化する効果がある。

■ケーブルの特徴
●導体について
同ブランド製品の最大の特徴ともいえるのが、チューブ状の導体構造である。多数の特殊極細セラミックグラスファイバー群を中心軸とし、その周りに高純度な銅糸(導体群)を正確に巻き付けている。これによって結果的に導体は壁厚0.1oのチューブを形成していることになる。このようなチューブ構造は表皮効果を減らし、倍音情報がより正確になり、音質の向上に多大な効果をもたらすだけでなく、通常の使用ではまず破損することのない強度を実現。その強度は自動車1台分を持ち上げられるまでに至っているという。また、絶縁に関しては6,000Vもの耐圧試験に合格している。
●シールドについて
さらに、同ブランドのケーブルは錫メッキ銅の高密度編線シールドを採用することで、高周波障害(RFI)と電磁界障害(EMI)を排除している。RFIとEMIはオーディオ信号を汚すことなく約98%まで取り除くことが可能になった。また、このシールドには防振効果もあり、マイクロフォニック現象を抑えることができる。




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  • ブランドJORMA DESIGN
  • 型番No.1
  • 価格\367,500(1mペア/RCAorXLRともに)