ケーブルブランド探訪記(FURUTECH切り売り編最終回「μ-X Ag」)

2006/01/10
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「μ-X Ag」(3,150/m)
フルテックブランドの切り売りケーブルを紹介してきた今回の探訪記、第15回目の最終回は75Ω同軸タイプのラインケーブル「μ-X Ag」を取り上げる。

同モデルは銀コーティングα素材を導体とシールドに採用したモデルである。さらにテフロン絶縁材を取り入れることで、より優れた高周波伝送特性を実現している。ぜひとも一度ためしてみてはいかがだろうか。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

「μ-X Ag 」\3,150/m ※リールは50m単位にて販売
●導体:α-導体(37本×0.16mm) ※基本素材は銀コーティングμ-OFC  
●絶縁:テフロン+発泡ポリエチレン  
●シールド:α-導体(0.10mm編組) 
●シース:柔軟性 PVC
●最大導体抵抗: 0.022 Ω/M  
●外径 : 8.0mm (19 AWG)
※α-導体はPCOCC導体、μ-導体あるいはμ-OFC導体にそれぞれα-process処理(超低温処理&特殊電磁界処理)を行ったもの

●FURUTECHのプロフィール
フルテックは1988年に創設された。当初は古河電工のPCOCC(一方向性単結晶高純度無酸素銅)のケーブルを販売することから始まり、世界各国でオーディオファンから信頼と絶大なる支持を得ている。以後日本のオーディオファンにとっては、高音質で極めて精度の高い各種プラグ類やコンセント等のパーツ部門で絶大な人気を誇り、もはや全世界のユーザーやケーブルブランドからも注文を受けているほどである。
さて、同社は今年から日本での本格的な完成型ケーブルの販売を開始した。海外では既に販売され、大きな評価を得ている同ブランドのケーブルは長年にわたる各種ケーブルやコネクター開発製造の経験に裏打ちされた技術を集約させた画期的なラインナップが揃っている。

●FURUTECHケーブルの特徴
フルテックケーブルの特徴はソースの情報を損失することなく伝送することを第1に開発されている点にある。これを実現するためには同ケーブルに採用されている下記の5つの素材や工程が大きな鍵を握っているのである。
超伝導基材(Hyper Pure Material)
非磁性体材料(Non magnetism Material)
特殊メッキ処理(Special Plated Process)
特殊精密加工(Special Precise Process)
超低温処理&特殊電磁界処理(FURUTECH Alpha Process)
この中でも特に注目すべき技術が同社独自の超低温処理&特殊電磁界処理である。フルテックは最先端のテクノロジーにより、オーディオ用途に適した高精度な超低温冷却装置を開発した。この装置は温度と時間を正確に制御管理することができ、使用する冷媒の気化作用を応用し、急速に温度を氷点以下に下げることができる。また、異なる冷媒を組み合わせることで、到達温度のコントロールも可能である。さらに独自の電磁界処理を行うことで、信号情報の質を大幅に向上させ、S/Nが向上し、微小信号まで明確な再現力を実現させているのである。

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  • ブランドFURUTECH
  • 型番μ-X Ag
  • 価格\3,150/m