アナログカートリッジ・データファイル(ORTOFON編「Concorde DJ S」

公開日 2004/11/22 17:11
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Concorde DJ S
●今回のアナログカートリッジ・データファイルは、ORTOFON(オルトフォン)の6回目をお届けする。

ORTOFONの「Concorde DJ S」は、
形からも想像できるとおり、航空機の名機、コンコルドのデザイン感覚を採用した、スリムで操作性に優れるカートリッジ「コンコルドシリーズ」の中で、本格派のディスコ仕様のモデル。二重パイプカンチレバーなど、安定性を一層高めたヘビーデューティーを実現。通常シェル用のOM DJ S(\9,450)も用意される。上級モデルに楕円針のConcorde DJ E(\17,850)、OM DJ E(\10,500)もある。


●ortofon(オルトフォン)は、創立以来86年。世界中で愛され続ける製品群を持ち、数多くの歴史的銘機を生み出してきた、デンマークの伝統あるアナログカートリッジブランドである。今も進化を続けて新作を創出し続けているアナログピックアップのみならず、各種オーディオ・ビジュアルケーブルの開発にも意欲的に取り組み、時代のニーズを先取りした導体の高純度化を実現。最新のデジタル伝送ケーブルでも高い評価を得ている。また、趣味の感覚を生かした各種オーディオ用のアクセサリーも自社開発により多数ラインナップしている。

アナログ・ピックアップカートリッジでは、オーディオファンに向けた伝統のSPUや、VMS、MCシリーズなど、他社に類例のない製品ラインナップ数を誇り、またConcorde(コンコルド)シリーズではDJに絶大な人気を得るなど、幅広いファン層に支えられている。
(季刊・analog編集部)

●取り扱い:オルトフォンジャパン(株)
〒113-0034
東京都文京区湯島2-2-6
お茶の水フジヤミウラビル6F
TEL:03-3818-5243

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  • ブランドORTOFON
  • 型番Concorde DJ S
  • 価格\15,750(税込)
【SPEC】
●発電方式:MM型●出力電圧:6mV●周波数特性:20Hz〜20kHz●針先:円錐●適正針圧:3g●自重:18.5g●針交換価格:\5,250●取り扱い:オルトフォンジャパン

<Concordeシリーズについて>
■リアルな音質を生む独自の構造
Concordeシリーズは、いずれもアンプに直接つなぐことのできるMM型。高出力な特性と優れたトレース性能をベースに、ダイナミックで伸びやかな音質を追及しています。実効質量をぎりぎりまで低減した振動系は、レコードの信号をすみずみまでピックアップ。6mVの高出力で信号のロスやノイズを相対的に減少させています。またアンプに不要な負担をかけることもありません。ローマス設計ならではのトラッキング・アビリティとチャンネル・セパレーション。スクラッチでもその違いは明らかです。

■高信頼なヘビーデユーティ設計
DJカートリッジとして欠かすことのできないのが耐久性と信頼性。このため従来は、ともすると高針圧で動作の安定を図る設計に頼りがちでした。しかし、必要以上の針圧をかけることはただでさえレコードを傷めるばかりでなく、逆モーション時にはアンチスケーティングが増加することによってレコードに大きな損傷を与えることになります。
Concordeシリーズでは、針圧をスクラッチ用としては、比較的軽量な3gに設定。高度な研磨を施したダイヤモンド・スタイラスやアルミチューブ・カンチレバーによって、十分な耐久性を獲得しています。このためレコードの損傷を大幅に減少させるとともに、自然で豊かな音質を再現することが可能となりました。

■トーンアームとの強力な―体化
Concordeシリーズのボディは、自重18.5g。スリムなデザインはトーンアームと強固に一体化して、自在なトレースを可能とします。またカンチレバーや強力なダンパー、そしてそれらの構造にも入念な配慮を加え、バックキュウなどの過酷な使用にも十分に安定した動作を確保しています。