ケーブルブランド探訪記(ZU CABLE編その1ブランド紹介)

2004/10/05
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE


ZU CABLE











●ケーブルブランド探訪記は今回より米国の新ブランドZU CABLE(ズーケーブル)のラインナップをご紹介していく。
ZU CABLEは米国ユタ州のオグデンを拠点とし、2000年に創立したブランドである。設立者のショーン・ケイシーとアダム・デケーリアは設立の10年前からケーブルの開発に取り組んでおり、キンバーケーブル、タロン・オーディオ、ワサッチに在籍していた。


 設計から生産に至るまですべてを自社で行っている同社のケーブルはすでに9万メートルの売り上げを誇る。その人気の要因は製品の信頼性とパフォーマンス、斬新なアイディアによるものであるという。

さて、具体的に同社ブランドの技術的背景を紐解いていくこととする。
まず最大の特徴はB3と呼ばれる技術である。この技術は電磁波の影響を受けることなく信号や電力を伝達することを可能にするというものであるが、物理的な構成の詳細は非公開である。このことにより線径が細くても十分な情報伝送能力を備えることができるというものである。
 
また、もう一つの特徴がバーンイン技術である。同社は、独自の最先端技術を採用することで超広帯域(1GHz〜2.5GHz)の再生を実現させたが、その性能を十分発揮させるために所定のバーンインタイムを定めている。これを行うことにより、スムーズで安定した超広帯域性能を獲得することができるというものである。
 
このように2つの大きな特徴を持つ同ブランドはラインナップも豊富である。インターコネクト、スピーカーケーブルのほかにもデジタル、フォノ、ヘッドホンケーブルまで手掛けている。次回からはこれらのラインナップをご紹介していくこととするので、ぜひともお楽しみいただきたい。
 
なお、音質に関しては好評発売中の『ケーブル大全2005』のP193に井上千岳氏のレポートを掲載しているので、こちらをご参照いただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)


この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE