アナログカートリッジ・データファイル(LYRA編「ARGO」)

2004/08/05
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ARGO
●Lyra(ライラ)のカートリッジをご紹介する第2回。今回は、ARGOをご紹介する。

LYRAの「ARGO」は、
好評のLYDIANβの後継機で、ライラのベーシックモデルとして進化。上級機と幾つかのパーツを共通化、新世代磁気回路と6Nコイルも採用し大幅なクオリティアップ、トラッカビリティの向上と明快さを実現したモデル。アナログは過去のものではなく、常に進化していくというライラの基本姿勢の積極的な考えを具現化した、新たなスタンダード機。

●Lyra(ライラ)は、1985年以来アナログレコード再生に残る技術的な問題の解決に取り組み、「マスターテープに近い音をもたらすアナログカートリッジ」を念頭に製品開発を行っているブランド。カートリッジやフォノイコライザーはもちろん、セパレートアンプまで広く手掛ける。設計拠点は東京に置かれ、Jonathan Carr(ジョナサン・カー)、Yoshinori三島の両氏によって、高度な設計および試聴調整が行われている。

ライラのカートリッジは、独自の発電機構「バランスド・シンメトリカル・フィールド磁気回路」による設計を最大の特徴としており、最新の精密加工技術が投入されている。アナログレコード再生に、現代的で極めてワイドレンジ、かつハイスピードな再現性を獲得させていることでも世界中から高い評価を得ている。

「バランスド・シンメトリカル・フィールド磁気回路」は、ポールピースやヨークを介さずに、カンチレバーを貫通した2個のリング状のネオジウムマグネットを、発電コイルの前後に挟むように配置させている。

第1世代のTsurugi(1985)から世代を重ね、現代の先端技術のパーツを使用したうえにヒアリングテストで様々な材質を吟味。フロント・ポールピースに非磁性体特殊樹脂を採用したり、さらに、磁気回路の周辺で発生する渦電流をできる限り抑えるため、ボディは可能な限りコンパクトに切削したヌードタイプを採用するなど、発電機構も現在までさらに進化を続けている。
(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

●取り扱い
(有)スキャンテック販売
神奈川県横浜市西区浅間台1-16
TEL:045-316-6388
FAX:045-316-5263

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  • ブランドLYRA
  • 型番ARGO
  • 価格\136,500
【SPEC】
●発電方式:MC型●出力電圧:0.45mV●周波数特性:10Hz〜50kHz●内部インピーダンス:4.0Ω●負荷抵抗:10Ω〜47kΩ以上(昇圧トランスは10Ω以下)●針圧:1.7g〜1.8g●スタイラス:3×70μオリジナルPA形状●発電コイル:40μ6Nストレスフリー高純度銅線、ダブルターン巻き●ボディ:コンパクト切削デュラルミン、ヌードタイプ●カンチレバー:ソリッドボロン●自重:6.5g●取り扱い:スキャンテック販売