ケーブルブランド探訪記(武藤製作所編その8「Aug PTFE被覆線」)

公開日 2004/07/27 09:10
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●第8回目は同社の単線ケーブル「Aug PTFE被覆線」をご紹介する。同モデルは金と銀の合金で構成されたオーグライン導体をPTFEテフロンで被覆した単線ケーブルである。インターコネクトケーブルの自作や、スーパトゥイーターへの配線に適し、自信のある方には、機器の内部配線に使用することで優れた性能を発揮するとのことである。サイズは0.3mm・0.4mm・0.8mm・1.2mmの4種類を取り揃えているので、使用目的に合わせて選択することが可能である。ぜひともお試しいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

オーグPTFE被覆線
0.3mmΦ \840
0.4mmΦ \1,050
0.8mmΦ \3,990
1.2mmΦ \6,825
(各1m単位)

●武藤製作所のプロフィール
武藤製作所は長年にわたり、金やプラチナ製品中心とした貴金属加工技術に携わってきた専門メーカーである。同社はその技術を応用し、数年前よりオーディオ関連のケーブル製造を開始した。その大きな特徴はオーグラインと呼ばれる金と銀との合金素材を採用している点にある。これは同社が貴金属加工の通常業務で金や銀を大量に処理している事によって成立するのである。
 このオーグ合金を使用した各種のケーブルは銀の持つ優れた電気特性と金の持つ耐酸性、伸び性を併せ持つという利点がある。開発段階では、高純度銀線を試作したが、極端に太い線径を使用しなければ、俗に言われる銀臭さが解消できずに各種の合金を試作した結果として銀に金を含有させたオーグ合金が開発されたのである。さらに、ただ銀に金を混ぜただけでなく同社が持つ高度な線引き技術やアニール処理が一つとなりオーグ合金は誕生したのである。
 ラインナップとしてはインターコネクト、スピーカーケーブルや、素線、スペードラグ、テフロン(PTFE)皮膜単線等が用意され、素材としては上記のオーグ合金にさらにプラチナ及びプラチナ合金を加えた素材も誕生している。
このように貴金属専門メーカーの技術と設備を基本に、大手音響メーカーではできない製品を日々開発しているブランドである。

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