ケーブルブランド探訪記(FURUTECH編その7「Evolution Speaker」)

公開日 2004/05/26 11:15
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
「Evolution Speaker」(\33,600/税込2mペア)
●第7回目は同社Evolutionシリーズのスピーカーケーブル「Evolution Speaker」をご紹介する。同モデルも当然、新素材α-導体を採用したスピーカーケーブルであり、高い導電性と高品位でスケールの大きな伝送を実現するために開発されたものである。
端末プラグには同社のハイエンドグレ−ドYプラグ「FP-203(G)」 あるいはバナナプラグ「FP-202 (G)」を採用している。Yラグには純銅を使用し、非磁気性金メッキ処理を施し、音質の向上に大きく寄与している。また、バナナプラグに関してもピンの部分に特殊な構造を採用し、接触面積を増加させ、よりパワフルな伝送を実現してくれる。さらに、ケ−ブルの絶縁材には特殊ポリエチレンを採用し、静電容量の低下と振動の防止を実現している。価格的にもお求め安く、さらに高度な再生を実現してくれる同社のスピーカーケーブルをぜひともお試しいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)


バナナプラグ「FP-202 (G)」

Yプラグ「FP-203(G)」
*α-導体=PCOCC導体、μ-導体あるいはμ-OFC導体に超低温処理と特殊電磁界処理を施したもの


Evolution Speakerの内部構造図










●FURUTECHのプロフィール
フルテックは1988年に創設された。当初は古河電工のPCOCC(一方向性単結晶高純度無酸素銅)のケーブルを販売することから始まり、世界各国でオーディオファンから信頼と絶大なる支持を得ている。以後日本のオーディオファンにとっては、高音質で極めて精度の高い各種プラグ類やコンセント等のパーツ部門で絶大な人気を誇り、もはや全世界のユーザーやケーブルブランドからも注文を受けているほどである。
さて、同社は今年から日本での本格的な完成型ケーブルの販売を開始した。海外では既に販売され、大きな評価を得ている同ブランドのケーブルは長年にわたる各種ケーブルやコネクター開発製造の経験に裏打ちされた技術を集約させた画期的なラインナップが揃っている。

●FURUTECHケーブルの特徴
フルテックケーブルの特徴はソースの情報を損失することなく伝送することを第1に開発されている点にある。これを実現するためには同ケーブルに採用されている下記の5つの素材や工程が大きな鍵を握っているのである。
超伝導基材(Hyper Pure Material)
非磁性体材料(Non magnetism Material)
特殊メッキ処理(Special Plated Process)
特殊精密加工(Special Precise Process)
超低温処理&特殊電磁界処理(FURUTECH Alpha Process)
この中でも特に注目すべき技術が同社独自の超低温処理&特殊電磁界処理である。フルテックは最先端のテクノロジーにより、オーディオ用途に適した高精度な超低温冷却装置を開発した。この装置は温度と時間を正確に制御管理することができ、使用する冷媒の気化作用を応用し、急速に温度を氷点以下に下げることができる。また、異なる冷媒を組み合わせることで、到達温度のコントロールも可能である。さらに独自の電磁界処理を行うことで、信号情報の質を大幅に向上させ、S/Nが向上し、微小信号まで明確な再現力を実現させているのである。


この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

新着記事を見る
  • ブランドFURUTECH
  • 型番Evolution Speaker
  • 発売日大好評発売中!!
  • 価格\33,600(税込/2mペア)

●導体:α-導体(6×20本/0.18 mm)(外径:2.81 mm)
●絶縁体:特殊なポリエチレン(赤,白) (外径:5.1 mm)
●撚り合わせ:2 芯撚合せ
●シース:柔軟性ビニール(外径:13.5mm)
●仕上がり外観:ナイロン糸編組, 外径:14.5 mm
●最大導体抵抗:5.4 Ω/km (JISC3005 6 20℃)
●最小絶縁抵抗:1000 MΩkm(JISC3005 9.1 20℃)
●耐電圧:AC. 1000 V/1 min. (JISC3005  8)
●静電容量:Approx (48.2 PF/m at 1 kHz)