ケーブルブランド探訪記(FURUTECH編その2「AudioReferenceV」)

2004/04/27
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●フルテック編は今回より具体的なラインナップをご紹介していく。まずは同社のトップシリーズにあたるReferenceVの中よりオーディオケーブルの「AudioReferenceV」をご紹介する。
 ReferenceVシリーズの大きな特徴は、万全なノイズ防止のために、二重隔離構造と非接触性の電磁波吸収材GC-303を採用した点にある。また、導体にはPCOCCとμ導体(PCOCCに熱処理を加え、結晶構造と物性をコントロールした素材)を拠り合わせたものに更に同社独自の超低温処理&特殊電磁界処理を施した素材を採用している。



さて、今回ご紹介する「AudioReferenceV」は上記のケーブルに、同社のハイエンドグレ−ドRCAプラグFP-106(R) 、あるいはキャノンプラグ FP-601M(R)/602F(R)を採用している。
RCAプラグのピンは特殊なフェラメントデザインにて、接触面積が増加し、信号の伝送がパワフルになり、安定性もかなり向上した。非磁気性ロジウムメッキ処理で、絶縁材にはPETFテフロンを使用し、さらなる音質向上を図っている。
また、キャノンプラグ FP-601M(R)/602F(R)の端子部にはベリリウム銅と燐青銅を採用し、非磁気性ロジウムメッキ処理で、絶縁材はPVDFテフロンを使用している。

このように同社の最高グレードのケーブルとプラグが融合したオーディオケーブルをぜひともお試しいただきたい。なお、同モデルは5月21日発売の『オーディオアクセサリー113号』でも詳細なレポートを予定しているので、こちらもぜひともご参照いただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

●FURUTECHのプロフィール
フルテックは1988年に創設された。当初は古河電工のPCOCC(一方向性単結晶高純度無酸素銅)のケーブルを販売することから始まり、世界各国でオーディオファンから信頼と絶大なる支持を得ている。以後日本のオーディオファンにとっては、高音質で極めて精度の高い各種プラグ類やコンセント等のパーツ部門で絶大な人気を誇り、もはや全世界のユーザーやケーブルブランドからも注文を受けているほどである。
さて、同社は今年から日本での本格的な完成型ケーブルの販売を開始した。海外では既に販売され、大きな評価を得ている同ブランドのケーブルは長年にわたる各種ケーブルやコネクター開発製造の経験に裏打ちされた技術を集約させた画期的なラインナップが揃っている。

●FURUTECHケーブルの特徴
フルテックケーブルの特徴はソースの情報を損失することなく伝送することを第1に開発されている点にある。これを実現するためには同ケーブルに採用されている下記の5つの素材や工程が大きな鍵を握っているのである。
超伝導基材(Hyper Pure Material)
非磁性体材料(Non magnetism Material)
特殊メッキ処理(Special Plated Process)
特殊精密加工(Special Precise Process)
超低温処理&特殊電磁界処理(FURUTECH Alpha Process)
この中でも特に注目すべき技術が同社独自の超低温処理&特殊電磁界処理である。フルテックは最先端のテクノロジーにより、オーディオ用途に適した高精度な超低温冷却装置を開発した。この装置は温度と時間を正確に制御管理することができ、使用する冷媒の気化作用を応用し、急速に温度を氷点以下に下げることができる。また、異なる冷媒を組み合わせることで、到達温度のコントロールも可能である。さらに独自の電磁界処理を行うことで、信号情報の質を大幅に向上させ、S/Nが向上し、微小信号まで明確な再現力を実現させているのである。

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  • ブランドFURUTECH
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