マランツ、DLP3板式プロジェクター「VP-10S1」を発売

2003/12/05
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VP-10S1
●日本マランツ(株)は、ホームシアター用DLP3板式プロジェクター「VP-10S1」を12月より発売する。受注生産で、希望小売価格は3,500,000円。

本機は、劇場用のDLPシステムで使われているDLP3板方式を採用。16対9のHD DMDをRGBにそれぞれ1枚ずつ使用し、光学プリズムによる合成で画像を作り出す。カラーホイールを用いないため、原理的にカラーブレーキングが発生しない。

RGBそれぞれのHDパネルは、最新の14ビット処理のフォーマッターで駆動。従来の単板式プロジェクターの10ビット処理と比較すると、RGBそれぞれで16倍の処理能力を持ち、16,384段階の階調表現が可能となる。これにより、フィルムライクな、滑らかな階調表現と多彩な色表現が可能になった。また、コントラスト比は3600対1を実現している。

また本機では、特殊な特性を持つO.R.C.A.フィルターの搭載により、難しいとされている緑色の再現性を高めた。

画像処理ICにはファロージャ「DCDi」を採用。IP変換と2-3プルダウンを担当するFLI2200、NTSC/PALデコーダー、シグナルプロセッサー、TBC、ビデオDACを担当するFLI2000、デジタルビデオエンハンサー機能を持つFLI2220の3つのチップを使用する。

レンズは短焦点、標準焦点、長焦点の3種類を用意。またレンズはフル電動で、「フォーカス調整」「ズーム」「水平レンズシフト」「垂直レンズシフト」がすべて電動でコントロールできる。

VP-12S3に搭載された自動色温度調整機能は、本機も採用している。ランプの経年変化や交換の際に生じる色温度の違いを修正し、常に購入時と同じランプの色温度を再現できる。

ランプには、150インチクラスのスクリーンでも十分な輝度を得られる250W P-VIPランプ(超高圧水銀ランプ)を採用、ハイランプモードでは1200ANSIルーメンを実現した。

ピクチャーモードはシアター、スタンダード、ダイナミック、ユーザーの4モードを用意。それぞれガンマパターンを3つずつ、計12パターンをメモリーできる。また、色温度は5,250K/5,800K/6,500K/7,500K/9,300Kの5ポジションから選択できる。

画質調整機能では、きめ細かい調整が可能なファインメニュー機能を搭載。輝度信号、色差信号のゲイン調整、RGBそれぞれのコントラスト/ブライトネス調整、DCDi回路のON/OFF、フレームレートコンバージョン回路のオート/オンの設定、CCS回路のON/OFF、ビデオモードのON/OFF、クランプ位置・クランプ幅の調整などが行える。

接続端子では、HDCP対応のDVI-D端子、コンポーネント端子2系統などを装備している。

【問い合わせ先】
日本マランツ(株)
お客様ご相談センター
TEL/03-3719-3481

(Phile-web編集部)

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  • ブランドMARANTZ
  • 型番VP-10S1
  • 発売日2003年12月(受注生産)
  • 価格\3,500,000
【SPEC】
●使用デバイス:0.81型DMD HD2素子×3枚、画素数1280×720 ●レンズ:1.2倍ズーム/1.22倍ズーム/1.33倍ズーム ●ランプ:250W P-VIP ●明るさ:1200ANSIルーメン(ランプモードHigh)/1000ANSIルーメン(ランプモードLow)※いずれも暫定 ●コントラスト比:3600対1 ※暫定 ●接続端子:HDCP対応DVI-D端子×1、コンポーネント×2(RCA1/BNC1)、ビデオ×1、Sビデオ×1、RGB入力×1、RS232C×1、DCトリガー12V×2 ●消費電力:380W ●外形寸法:510W×325H×572Dmm ●質量:50kg