ケーブルブランド探訪記(ACROLINK編 その6「6N-S1400U」)

公開日 2003/11/21 08:46
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「6N-S1400U」(¥12,000/m)
●第6回目は同社の平行構造として最高峰のスピーカーケーブル「6N-S1400U」をご紹介する。同モデルにはさらに進化した伝統の6Nストレスフリー導体を採用している点はもちろんであるが、その他にも同社の独自の画期的な構造を採用している。高機能性電磁波吸収非磁性糸入り高分子ポリエチレン絶縁体2本をホット-コールド間に配置することで、ノイズ成分や電磁波を積極的に吸収しているのである。

シースの素材にもこだわり、カット&トライの結果、現在入手しうる音質的にも最高の高分子ポリオレフィン系の新素材を採用した。これは旧製品の「6N-S1400」で採用したPVCに比べ約1/4という優れた低誘電率を誇るものである。芯線は0.26mm×100本撚りの極太タイプ。さらなるハイスピード&ハイレスポンスを追求した全く新しい同スピーカーケーブルをお試しいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

●アクロリンクのプロフィール
アクロリンクケーブルの大きな特徴は導体に6NCuを採用している点にある。銅生産の大手である日本工業(株)(現・日鉱マテリアルズ社)が1985年に研究開発に着手し、1987年に量産化に成功。1989年にはアクロテックの処女作として「6N-1010」を発売し、全世界で生産終了までに30万km以上の販売実績を誇った。なお、同モデルはアクロリンク「6N-A1010U」として引き継がれている。
このアクロリンクブランドでも、独自のストレスフリー6N銅導体を継承しつつ、シースや絶縁体には高分子ポリオレフィン系の新素材を採用した。この新素材の特製は誘電率が低くいため静電容量が極めて少ない。さらに、この素材は結晶構造を持つ数少ない新素材であるために、成分によって振動をコントロールすることができるというメリットを持つ優れた素材である。
また、プラグも素材に黄銅合金エゴプラスを採用することで一新された。同素材は三宝伸銅工業(株)が世界に先駆けて開発した鉛を含まず切削性・鍛造性・耐食性・強度のすべてに優れた理想的な特許素材である。
 このようにして生まれ変わったアクロリンクのラインナップはさらに、ストレスフリー7N銅を採用した新シリーズ「MEXCELシリーズ」を誕生させることとなる。

●製品のお問い合わせ先:
株式会社アクロジャパン
TEL:03(5369)2474

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  • ブランドACROLINK
  • 型番6N-S1400U
  • 発売日大好評発売中!!
  • 価格¥12,000/m
【SPEC】
●導体:6NCu/0.26mm×100本×2(赤×1、黒×1)
●導体抵抗:2.8mオーム/m
●静電容量:20pF/m