PC Hi-Fi準備室 <CD-Rをよりよい音で焼く!>

公開日 2002/03/15 18:48
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●CD-Rの音質にこだわろう

「マルチメディアパソコン」で、音楽や映像を楽しむ人は年々増加している。パソコンのハードとソフトの機能を生かすことで、オーディオとビジュアルを融合させた、いままでよりももっと深い、さまざまな角度から最新の効果を楽しむことができるからだ。

パソコンというと、まだ「仕事の道具」とか、「複雑で難しい」というイメージを持っている人もまだ多いようだが、今、パソコンの多機能かつ発展性ある内容は、かつては業務用のスタジオや製作現場のプロフェッショナル機でしか実現できなかったような、高度な処理や編集機能を可能にしている。

オーディオとビジュアルにパソコンを導入している人の多くは、かつて“夢のよう”だった機能を楽しんでいるわけだ。

さて、パソコン関連での最も一般的な楽しみ方は、音楽CD-Rの製作。MP3などに変換したり、ネット上からのダウンロードによるCD-R製作もあるが、ここでは、オーディオ誌にかかわる部分でもあり、あくまでも音質重視で行きたい。

通常の音楽CD-Rを作る場合に、オーディオ的な観点から見て最も気になる点は、やはり「音質」。単体のオーディオCD-R録音機とCD-R書き込みドライブ搭載パソコンでは、音質的な要素を構成する環境が大幅に異なるので、音質徹底至上主義での選択では、やはり単体のオーディオCD-R録音機の方に軍配が上がるだろう。

よほどの対策を行った場合には話は別だと思うが、パソコン内部はさまざまなノイズや電磁波が出て渦巻いているという。最悪の場合には、その影響でシステムの誤動作も起きるようだ。
では、やはりパソコンでの音楽CD-R作りは、音質的に妥協しなくてはならないのか――。

トータル設計としての「録音・再生の音質」を徹底考慮し、設計された単体のオーディオCD-R録音機が、音質上優れているのは当然のこと。だが、パソコンでも音質を決して諦めるべきではない。事実、プロフェッショナルのCD製作現場では、コンピューター制御のドライブでマスター作りを行っているのだ。

きちんとした対策を取ることで、パソコンでも音質のよい音楽CD-Rを作ることができるはずだ。その方法やパーツなど、注目すべきアイテムや方法などを見つけたら、ここで適宜ご報告していこうと思っているのでご期待を。

(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

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