ケーブルブランド探訪記(NEO TECH編 その1)

公開日 2002/02/15 14:47
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●ケーブルブランド探訪記は今回より、日本に初上陸した台湾の大型ケーブルブランド「NEO TECH」(ネオテック)をご紹介する。
第1回目は、この新たにご紹介する同ブランドの歴史を紐解いてみることにし、第2回目よりそのラインナップをご紹介することとする。ぜひお楽しみいただきたい。(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

【NEO TECHブランドの歴史】

NEO TECHブランドを手掛けるWanLungElectric&CableMfg.Co.,Ltdは、台湾の台北に1980年に設立され、現在までインターコネクトケーブル、スピーカーケーブル、デジタルケーブル、映像用ケーブル、マイク用ケーブル、そして電源ケーブルといったHi-Fiシステム用の高純度ケーブルを製造している。

1万平方メートルという広大な地に向上を構え、この“NEO TECH”という名前を表向きに、今や世界に発信する企業となっている。

「クオリティ・リサーチ・デベロップメント・サービス」をキーワードに、15年以上にわたる高性能ケーブル製造と全スタッフ挙げての最大限の努力により、同社の製品のいくつかは、アメリカのUL、カナダのCSA、日本のFマークといった規格の取得に成功するにいたった。また高品位で世界に認められるNEO TECHのケーブル製造を目標に、世界品質認可であるISO-9002の取得にも成功している。

オーディオ&ビジュアル再生において、高純度・高性能が求められる時代において、OCC純銅、OCC純銀といったものは、世界においての最先端技術の導線素材として認識されてきた。しかしその技術を上回るUP-OCC技術(Ultra PureCopperbyOhnoCastingProcess)が日本の千葉大学の大野名誉教授によって生み出された。

 同社ではこの技術を用いて、長時間の高熱鋳造による単線の結晶銅を製造し、そしてこの結果、純度99.998%またはそれ以上の高純度によるOCC純銅製品の開発に成功した。UP-OCC技術による単結晶、無方向性、高純度、経年変化防止、腐食防止、低電気抵抗、高速伝送性などの性質が理想的な高速伝送線製造を可能としている。

そして、1991年、WanLungElectric&Cable Mfg.Co.,Ltdでは大野名誉教授より以上の技術を用いての製造の認可を受け、UP-OCC純銅、UP-OCC純銀製品の製造に着手し、現在にいたっている。

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