■■山之内 正のCESレポートFromラスベガス■■<5>東芝の次世代DVD試作機を見た

2002/01/09
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<左>初公開された次世代DVDレコーダー <右>405nmの青色レーザーを使用するピックアップ
●東芝は、ディスク1枚に30GBの記録ができる、ハイビジョン対応次世代DVDの試作機を公開した。DVR−Blueや松下電器の試作機はディスクの容量が23〜25GBで、仮に2層を実現しても50GBにとどまっていた。東芝方式を採用すると、1層で3時間、2層では6時間のハイビジョンプログラムを記録できることになる。2層ディスクの実現には解決すべき課題が残っているものの、実現の可能性は高いという。
 
ランド&グルーブ方式の採用と、記録方式にPRMLを採用して高密度化を達成した。ファイルフォーマットにUDFを採用しているので、PCのデータストレージとしても利用できる。
 
昨年秋のCEATECなどで公開しなかった理由は、トラックピッチが狭いディスクの開発に時間がかかったためだという。2月以降、30GBのメリットを前面に押し出し、DVDフォーラムに本規格の提案を行い、他社と調整を図りながら、実現に向けて努力していくという。(オーディオビジュアル評論家 山之内 正)

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