彩球オーデイオクラブ、第14回作品発表会レポート1

公開日 2002/01/01 21:39
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舞台上に設置された、再生スピーカー。手前左から、作品を発表した竹内氏、安藤氏、戸張氏、奥左から、岩村氏、金沢氏。そして松並氏、安井氏、樫村会長
●埼玉を中心としたオーディオ愛好者の会、「彩球オーディオクラブ」の第14回定例発表会が、埼玉県羽生市の産業文化ホールにて10月20日に開催された。テーマは「良い音の秘密を探る」。恒例の作品発表会では、完成した作品による音楽鑑賞に加えて、安井章氏による「ネットワーク」と、松並希活氏による「アンプ」のセミナーも行われ、会場は大いに盛り上がった。

今回は会場を「羽生市産業文化ホール」とし、従来の久喜市総合文化会館とはまた違った環境ながら、コンサートなどが定期的に行われる整った文化施設の中での開催となった。幅広いオーディオファンはもとより、自作派には毎回待望となっている大好評のフリーマーケット「オーディオバザール」も開催された。

今回発表された自作真空管アンプは、鴻巣市の竹内氏による6L6(PP)、蓮田市の戸張氏による300B(P-S)、大田区の金沢氏による 100THs(S)モノ、さいたま市の安藤氏による 171(S)、横浜市の岩村氏による 845(S)。 その試聴報告と概要を田中康博氏にレポートいただいたので、2002年の幕開けに合わせて、本日より、写真とともに紹介していく。

下記ホームページは、真空管などのパーツと真空管アンプについてを特に詳しく取り上げた、松並氏のページ。ぜひご一読を!

(季刊・オーディオアクセサリー編集部)

●“良い音の秘密を探る” 試聴報告レポート   田中康博

平成13年10月20日、快晴の秋日和。お馴染みの彩球オーデイオクラブ第14回例会が、羽生市産業文化会館小ホールで開催された。

今回の特徴を挙げると、5名の作品発表者のほかに安井章、松並希括の両氏によるオーデイオセミナーが行われたこと。DVDが音源に登場したこと。、さらに、これまでは音源信号がステージ向かって左奥で行われていたが、今回は聴衆席から送られたことなどであろう。聴衆席からの調整は、聴き手の感度で調整できるためたいへん良い事と思う。

試聴機器のラインナップは、DVDがパナソニック、CDがラックスの500X、プリアンプは樫村氏提供のもの、スピーカーはアルテック515−8G、200Lエンクロージャー入り、スコーカ−はアルテック511B-802-8D、トゥイーターはフォステクスT-925、NWは12db,600Hz対象型であった。

ここで、簡単に作品発表の流れを紹介しておこう。製作者一人の持ち時間は、25分間。この間に製作者は作品紹介、テーマ曲、自薦曲4曲程度を演奏していく方式である。これが、効果的な運営が行われるノウハウと言えよう。一方聴衆は、休む暇もないくらいに聴覚をフル稼働しなくてはならない。100名余の愛聴者は、まさに最後までこんな状態にあったと思う。出品作が優れているため、耳を離せないのである。

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