-◆-◆-◆-会田 肇のWinterCES CAR-AVレポート(2)-◆-◆-◆-

公開日 2001/01/08 19:17
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パイオニアが参考出品したメモリースティックMG+HDD内蔵のCDプレーヤー(写真左)。「SIRIUS」のブースでは人気DJを使ってライブが絶えず行なわれ、その盛り上がりは最高潮といった感じだった(写真右)。
●CESではまた、MP3などの圧縮メディアへの関心も高く、CD-R対応のMP3モデルがクラリオンやアルパイン、ソニーなどから最新モデルとして登場。「PHATNOISE」というメーカーからは、6GBの容量を備えてCD100枚分が記録できるカートリッジを採用した新システムも見ることができた。

この中でもっとも注目されたのはパイオニアで、メモリースティックのMG(マジックゲイト)に対応しつつ、HDDやCDプレーヤーまで1DINに一体化したモデルを会場で参考出品した。詳細は不明だが、シリコンオーディオの分野でヘッドホンステレオ型に続くメモリースティックMGの採用は業界への影響も少なくないはずだ。

パナソニックは、日本市場に続いてSDメモリーカード対応のCDデッキ内蔵モデルを出展し、シリコンオーディオの世界は早くも「メモリースティック」VS「SDメモリーカード」の2大勢力が力をつけていきそうな状況である。

もう一つ注目されたのが、衛星を使ったサテライトラジオのスタートだ。米国では昨年暮れより試験放送が始まっているようだが、ユーザーはこれから獲得するといった状況。そのためか、GM系の「XM」と、フォード系の「SIRIUS」の2メディアともに激しいPR合戦が繰り広げられた。

これに対応した製品も数多く登場し、どのメーカーもどちらかのメディアに対応するのが一般的だが、クラリオンだけはこの両メディアへの対応を行なってみせるなど、この分野への関心はかなり高かったといっていいだろう。
(会田 肇)

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