<レポート>クロスオーバーのブースで安らぎのひとときを味わった

2000/10/13
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●クロスオーバーのブースではCARY designのCDプレーヤーおよび管球アンプ、そしてDALIのスピーカーを、Wasatch Cable Worksのケーブルで接続して鳴らしていた。ここの音は堅実派だ。やたらとインパクトを与えるのではなく、楽器の音を楽器らしく誠実に伝える製品群だ。

DALIのGrandDIVAはちょっと小振りのトールボーイ。スケール感はあまり感じられないが、坂本龍一のエナジー・フロウのピアノが非常に美しく、透明感ばかりでなく楽器らしい木の香りが漂ってくるのが素晴らしい。迫力の漲るエネルギーという世界ではなく、ほっと一息、安堵のひとときを過ごすことができた。

GrandDIVAよりひとまわり大きいGrandは、大きいぶん、スケールが大きい。オーケストラがじつに生き生きと響いていた。人間味あふれる、やさしさを感じるサウンドだった。(伊藤竜太)

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