■編集したMPEG動画のシーンの変わり目でも、なめらかにシームレス再生する

前作のDMR−E10は、動画で確認できるプログラムナビなど、DVD−RAMの高速アクセス性を生かした機能が充実していた。本機はナビ機能をそのまま継承したうえで、見たいシーンだけをつないで再生するプレイリスト機能が大きく進化している。特に、場面のつなぎ目をなめらかにつなぐシームレス再生が注目に値する。

 

 

MPEG画像を正確に編集することは原理上難しい点が多い。フレーム単位でイン点とアウト点を指定しても、実際の画像データはグループ化して記録されているため、複数のグループをまたがっての編集には限界があるためだ。DVD−RAMの場合、このグループはVOBU(ビデオ・オブジェクト・ユニット)という基本単位に相当し、1つのVOBUの長さは0.4〜1秒程度に定められている。本機のシームレス再生は、指定したイン点、アウト点に一番近いVOBUの切れ目を検出し、その間を直接つなぐことで、この問題を解決した。シーンの変わり目でも映像がフリーズせず、なめらかにつながる。音声は映像とのズレを解消するためにシーンの変わり目でフェードアウトするが、違和感は覚えなかった。なお、VOBUを基本単位として編集するため、つなぎ目は0.5秒程度前後する場合があるが、フレーム単位で正確につなぎたい場合は、シームレス再生機能をオフにすることもできる。


■編集画面や検索機能は、さらに使いやすく便利になった

 

シーン編集画面では、シーン単位の移動や再編集もできる(写真をクリックで拡大)  

 

番組単位の検索にはプログラムナビが便利(写真をクリックで拡大)

 

作成したプレイリストを編集する機能も充実が図られている。シーンの追加や削除は従来もできたが、新たにシーン単位の移動や再編集もできるようになったのだ。シーンの指定画面では従来通りサムネイル表示が出るので、編集点のサーチは実に快適だ。

番組単位での検索にはプログラムナビという強力なツールが便利だが、番組内で目的の場面を探すときは、5段階のサーチ機能が 役に立つ。本機は、そのサーチ機能に加えて、タイムワープローラーという新しい操作ボタンを本体に追加して、さらに使いやすさを向上させた。フロントパネル右側、青く点灯している横長のローラーがそれだ。

このローラーを回すと、正逆両方向に1分単位での位置指定が行える。ローラーを回して位置を決め、ローラーをプッシュすれば、瞬時にそのシーンが再生されるのだ。サーチ機能は最大100倍速と十分高速だが、長い番組の最後の方を確認したい場合など、順に早送りしていく操作は意外に面倒なことがある。タイムワープ機能を使えば、60分でも120分でも好きな時間を指定し、一瞬でその位置に飛んでくれる。録画時にこのローラーを1回押すと、30秒前にさかのぼって再生が始まる機能も積んでいる。この機能に限ってはリモコンからの操作も可能だ。また、ローラーを3秒以上押し続けると、再生画面と録画映像を同時に表示することもできる。

 

フロントパネル右側に装備されたタイムワープローラー

 

ディスプレイを見れば録画中なのか再生中なのかわかる

 

本体ディスプレイの表示にもこだわった。いま見ている画面が録画中の映像なのか、再生画面なのか分からなくなったときは、ディスプレイを見ればすぐに判別できる。赤いサークルが回転しているときは録画中、その内側に白いサークルが回っているときは、録画しながら再生画面を見ていることを意味する。

操作性についてもう一つ特筆しておきたいことは、録画ボタンを押した時点からすぐに録画が始まることだ。これはDVD−Rへの記録時も同じ。待たされることがなく、とても快適だ。