ユニットを斜めに配置したサブウーファー
このケンウッドの新型サブウーファーはユニークだ。通常は床に向けて配置されるウーファーユニットでは音圧が足りず、必要であるはずのミッドローあたりの音域までカットされるという弊害は避けられない。ならばとユニットをダブルにして、斜めに向いたウーファーを加えたのが「スレイティング・レイアウト・ウーファー」と称する独自の配置法だ。
フロントのパンチメタルから覗くと確かに16cmのウーファーが斜めに配置されているのが見える。フレームやマグネットが大きく強固な印象のユニットが2本も搭載されているのは頼もしい。バスレフポートは正面にあり、エンクロージャーはきれいなウッドで、底部はふさがれている。底面の影響を受けないのはメリットだが、インシュレーター等の併用が好ましいと思う。内蔵アンプは定格100Wの高出力だ。
一瞬風を感じた。気のせいではなくポートからふっとエアーが噴き出すのだ。その低域はタイトでキレがよく、スピード感があって力強い。『トゥームレイダー2』の冒頭で村が崩れるシーンでは、地鳴りの重量感が凄まじい。『HERO』の大群が矢を放つシーンの分厚い響きや空間が雄大になる効果も上々。あなたのシステムの土台をがっちりさせてくれること請け合いだ。