デジタルアンプ搭載で高音質を追求
デジタルオーディオ参入第二弾HDDプレーヤー
「HD20GA7」は、ケンウッドのデジタル・オーディオ・プレーヤー参入第二弾製品となるHDD搭載型プレーヤーだ。その主張はもちろん、「音質へのこだわり」である。
音質重視の姿勢は参入第一弾のフラッシュメモリ搭載プレーヤーM256A3/M512A3/M1GA3でも打ち出されていたが、HD20GA7ではさらに徹底されている。フラッシュメモリタイプと同じ高音質イヤフォンの付属、HDD搭載型DAPとしては世界初のデジタルアンプ搭載などわかりやすいフューチャーもあるが、注目したいのはもっと基本的な、ピュアオーディオ的アプローチの面だ。非磁性ステンレス合金製シャーシを各回路をつなぐグランドラインとしても利用してノイズ低減と定位感向上を図る、各部に高音質パーツを採用するといった手法は、まさにオーディオ機器のものである。
デジタルオーディオでも音の出口は結局アナログだ。そこにオーディオメーカーの強みがあり、それを存分に活かした成果が、このHD20GA7というわけである。
パソコンから本体への音楽ファイルの転送には、付属の転送ソフト「Kenwood
Media Application」、もしくはWindows環境の標準的なプレイヤーソフト「Windows Media
Player」を利用する。再生形式はMP3とWMAに加えて無圧縮のWAVにも対応しており、そのあたりからも音質への自信が伺える。
本体の操作性は良好だ。再生操作・設定操作はマルチコントロールキーとメニューキーに集約されており、画面インターフェイスもよくまとめられている。画面に常時表示できる操作ガイドを参照すれば、操作に迷うことはないだろう。数あるDAPの中でも、操作性の良さはかなり上に位置すると感じた。細かなところでは、各ボタンに心地よいクリック感が与えられている点にも好感が持てる。
そして肝心の音質は、何より解像感の高さが印象的だ。各楽器の分離がしっかりしており、しかもそれぞれのニュアンスが生きている。特定音域の下手な強調や余計な癖もなく、自然で聴きやすい音である。M256A3/M512A3/M1GA3も同傾向の、演出のない素直な音に仕上げられていたので、これが「ケンウッドの音」ということなのだろう。今後の製品への期待も膨らむ。