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クロスカテゴリーマーケティングで
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| 液晶テレビブラビアの快進撃により、テレビ市場で大きな存在感を現したソニー。CMも印象的だった商品群は、“ブルーレイ”、“フルハイビジョン”という言葉を世に広く浸透させたと言えよう。ビジュアルグランプリで金賞を受賞したこれら商品群の展開について、ソニーマーケティングの宮下社長に話を聞いた。 インタビュアー:音元出版社長 和田光征 |
| ■トータルな取り組みでAV市場を拡大していく ――このたびの金賞受賞、誠におめでとうございます。 宮下 たくさんの賞をいただきまして、誠にありがうございます。特にブラビアではこの夏商戦を意識したFシリーズとVシリーズに賞をいただいたことで、我々にとって大変励みになります。 ――Fシリーズは壁寄せを意識した商品コンセプト、そしてVシリーズは上級モデルの画質を踏襲したていねいな商品であることが評価されました。そしてBDは市場拡大の意味でも重要な商品です。こういった商品がメインのアイテムとなる夏のオリンピック商戦について展開をお聞かせください。 宮下 今年の夏商戦は、開会式の行われる8月の第1週まで続くと思っています。販売店様には例年以上に力を入れて店頭プロモーションしていただくことをお願いしています。 ――BDレコーダーがかなりの動きを見せていますが、生産体制についてはいかがでしょうか。 宮下 私どももできる限り部品の手配をして、販売に影響が出ないような体制を整えています。夏商戦で見れば販売店様にご迷惑をおかけすることはないだろうと自信を持っております。昨年の年末にはハイエンドモデルのX90が爆発的によく動き、年が明けてからも好調な動きをみせています。一部では品薄によりお待たせしている状況もありましたが、それも6月末までにはキャッチアップする予定です。 ――今回より金賞に並ぶ評価で、昨年度に発売された商品に対して「ロングラン金賞」を設定しました。このたび受賞されているAVアンプ「TA-DA5300ES」は次世代のサラウンドに対応していますが、各社からこういった新商品が出てきました。市場の感触はいかがですか。 宮下 私どもが音響の専門メーカー様と違うのは、ホームシアターの中でAVアンプだけでなく、プロジェクターのビジネスにも取り組んでいるということです。また、アンプにソースを提供するプレーヤーやレコーダーにも長く取り組んでいます。このように当社は映像機器と音響機器トータルでホームシアターのビジネスを推進しています。そういう意味では他社様とは少し方向性が違うかもしれません。 「TA-DA5300ES」は昨年の商品ですが、発売から時間が経った今でもコンスタントにご販売いただいております。また、液晶プロジェクターも専門店様に力を入れていただいているモデルです。ビジュアルグランプリでは、いつもこうしたホームシアターに対する当社の取り組みを評価していただき、大変感謝致しております。 ――テレビの大型化が進み、46インチあたりがメインのサイズになろうかというところまで来ました。そうするとプロジェクターだけでなく、テレビでホームシアターを構築する物件がインストーラーの間でも増え、市場の変化を感じます。 宮下 薄型テレビによって、ホームシアターへの敷居が低くなったのは確かだと思いますが、一方ではプロジェクターで本格的にシアターを楽しみたいというお客様がいらっしゃいます。そのようなご希望をお持ちのお客様にホームシアターを専門的に提案する販売店の方々も全国にいらっしゃいます。販売店の皆様ともコミュニケーションを密にとりながら、販売につながる提案を行っていきたいと思います。 ――ビデオカメラで御社は圧倒的シェアを持っておられますし、デジタルカメラではコンパクトから一眼レフまで積極的な展開をしておられます。また、撮影した画像をテレビで観賞するという提案も積極的に展開しておられます。 宮下 テレビの映像とデジタルカメラで撮影した静止画では、色の作りこみが微妙に違いますから、それをテレビで最適な状態で見るための「フォトモード」を開発して、ブラビアに搭載しました。BDレコーダーにもデジタルカメラで撮った画像をどんどん入れていただいて、気軽に美しい画質をテレビで楽しんでいただく。このような撮影画像の新しい楽しみ方の提案は、今後も力を入れて取り組んでいきたいと思います。 また、デジタルカメラの画像の新たな楽しみ方として、フォトフレームを提案しました。おかげさまで非常にいい反応をいただいています。今春の発売以来ずっと品薄で販売店様にはご迷惑をおかけしている状況です。このような動きを見ていますと、写真の楽しみ方もずいぶん変わってきたという思いが致します。 |
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液晶テレビ V1シリーズ |
液晶テレビ F1シリーズ |
BDレコーダー BDZ-A70 |
| ■お客様が望む商品をどこまでつくれるかが勝負 ――消費が低迷し始めていますが、デジタルAV市場を今どのようにご覧になりますか。 宮下 ガソリンが高くなってきて、食料品が着実に値上がりしています。この状況が続くと耐久消費財に対する影響は出てくると思いますが、薄型テレビは本格的な普及期にあり前年比でも伸びていますし、BDも市場拡大がスタートしたばかりで着実に伸びていますから、マクロ的に悲観的な材料は出てきていないと感じています。どんな状況下でも我々メーカーにとって重要なのは、お客様に欲しいと思っていただける商品を作り上げることだと思っています。 ――中鉢社長が就任されたとき、「カスタマービューポイントイニシアチブ」「テクノロジーナンバーワンイニシアチブ」「現場イニシアチブ」の「3つのイニシアチブ」を挙げられました。これは今回受賞された賞品の中には、どのように展開されているのでしょうか。 宮下 ブラビアに関しては、FシリーズとVシリーズに共通することとして、新しいブラビアエンジンやソニー独自の倍速モーションフローを搭載したことなどに反映されていると思います。また特に壁寄せの提案については、お客様の生活視点に立ったものだといえます。日本の家屋事情ではテレビの壁掛けには制限があり難しいことです。それを解決するひとつの方法が壁寄せであり、お客様に納得していただけるご提案だと思っております。 中鉢の言っております3つのイニシアチブは、こうして色々な商品に反映されてきています。 ――ハイビジョンワールドについて、画の方は完成してきましたが、音についてはいかがでしょうか。 宮下 シアターラックは随分浸透してきたと思います。日本の家屋では、リアスピーカーを抵抗なく置けるスペースを持つご家庭は少ないと思います。スペースを気にせず簡単に設置できるシアターラックはとても受け入れやすい商品ではないでしょうか。私どもだけでなく他のメーカー様も多くのラインアップを揃えられていますし、販売店様にとっても売り上げを増やすご提案をしていただけると思います。 ――薄型テレビは普及期に入りました。あらためて御社のテレビ戦略についてお聞かせください。 宮下 環境への関心が高まる中、今後の液晶テレビの方向性の一つとして、どう省電力化していくかが課題になってくると思います。そして薄型化、テレビ本来の画像の美しさのあくなき追求。さらにテレビとレコーダーをはじめとする他の機器とをつなげて楽しむ方法を分かりやすくお客様に伝え、十分楽しんで使っていただく。最近では機器同士を接続して楽しむことは、少しずつではありますが違和感がなくなってきていると思います。そうなってくるとテレビがホームネットワークの中心になるというのが実感できると思います。この4つが今後のテレビのポイントであり、ソニーもその方向で具体的にどう商品化していくかというのが今後の課題だろうと思います。 |
| 宮下次衛氏 プロフィール |
| 1950年8月1日生まれ。鹿児島県出身、九州大学経済学部卒業。73年4月ソニー商事(株)入社後、四国ソニー販売(株)代表取締役常務、ソニー(株)国内営業本部ゼネラルオーディオ営業部統括部長、ソニーオブカナダ副社長、デジタルテレコミュニケーションビジネスセクタープレジデント、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(株)常務取締役を歴任。03年4月に現職であるソニーマーケティング(株)代表取締役社長に就任し、活躍中。 |
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■ ソニーマーケティング(SonyDrive)
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