HOME > インタビュー > 記事

インタビュー

「トップに行くためにチャレンジしたい」

FOCALがラックスマンとのパートナーシップに掛ける思い ー 両社代表が語る日本市場の展望

編集部:押野 由宇

前のページ 1 2 次のページ

2017年09月14日
フランスのハイエンドスピーカーメーカーFOCALが、ラックスマンの取り扱いにより10月から製品を発売する(関連ニュース)。その製品発表会に際し来日されたFOCAL社のグローバル・ホーム・セールスマネージャーであるカーステン・ロス氏、プロダクトマーケティングマネージャーのニコラス・デバー氏、そしてラックスマン代表取締役社長の川上晃義氏に、日本市場での展望を聞いた。

左からニコラス・デバー氏、川上晃義氏、カーステン・ロス氏

■ブランドの核となるハイエンド製品を中心に展開

ーー ホームオーディオ、カーオーディオ、プロフェッショナル、そしてヘッドホンと、幅広い分野で製品を展開するFOCALですが、その中でホームオーディオをどのように位置付けているのでしょうか?

カーステン・ロス氏(以下、カーステン氏) まず、ホームオーディオはFOCALにとって起源となった分野です。そして、ハイエンドスピーカーがブランドの“核”となる部分なので、最高を求めてリミットなしで力を投入しています。新しい「UTOPIA III EVO」シリーズもこれからの先駆けとなるものであり、そうした姿勢は今後も変わりません。

「UTOPIA III EVO」シリーズの上位機「MAESTRO UTOPIA EVO」

ーー では、そのホームオーディオについて、日本ではどのように展開していくのでしょうか?

カーステン氏 ハイエンドスピーカーを軸として、ラックスマンと一緒に、この10年間でできなかったことにチャレンジしたいと思っています。「UTOPIA」や「ARIA」「SOPRA」「CHORUS」といった従来のシリーズだけでなく、さらに新しいシリーズも加わっていくでしょう。それらはすべて、日本の皆さんにも満足していただけるものと考えています。

また、日本ではヘッドホンが大きな市場となっています。FOCALでも、ハイエンドモデルの「UTOPIA」「ELEAR」をラインナップしていますが、近いうちにその拡充を行う予定です。まだ時期などは明らかにできませんが、すでに開発はスタートしています。フランスの自社工場で開発を行っていますが、例えば「UTOPIA」には完成に4年の歳月を掛けています。それだけ、意気込みを持ってヘッドホンにも取り組んでいます。

FOCALはハイエンドラインに中心として、スピーカーとヘッドホンの両方を日本で展開をしていきたいとカーステン氏

ーー FOCALにおいて共通するモノづくり、音作りの哲学とはどういったものになりますか?

ニコラス・デバー氏(以下、ニコラス氏) 音響的な本質を再現することにあります。スピーカーやヘッドホンを意識させないよう、音作りもそうですし、技術的な面でも、例えばヘッドホンなら軽さも追求するなどしています。これはプロ向けの製品開発においても同様ですが、音楽を聴いているのであって、スピーカーを聴いているのではない、ということを意識しています。

FOCALは技術力の高さだけではなく、それを扱う姿勢に強みがあるという

ーー 日本には国産・輸入を含めて多種多様なスピーカーが流通しています。このなかで、FOCALが持つ強みとはどのようなところでしょうか?

ニコラス氏 まず技術力の高さ、ということが挙げられます。そして、その技術を持って、毎日音楽を聴き続けて、“どうしたら良いものが作れるのか”という考えを積み重ねています。そうした音楽を追求する姿勢が、FOCALの強みとなります。

デザイン性についても、昔ながらの形状をただ継承するのではなく、ライフスタイルの変化のなかで求められる新しい姿を研究しています。「SOPRA」などは、そういった意味で現代の環境にマッチするのではと考え開発しました。そして、こうしたデザインは音作りのためにそうならなくてはならない、という技術的な理由もあります。デザインと音質を両立させた結果が、FOCALの製品となります。

カラーバリエーションも豊富な「SOPRA」シリーズ

「MAESTRO UTOPIA EVO」の側面。音作りのために必要なデザインとして、こうしたキャビネット形状が採用されている

ラックスマンが取り扱いを開始するメリットとは?

前のページ 1 2 次のページ

関連リンク