HOME > インタビュー > 記事

インタビュー

ランブリング・レコーズが音楽を提供

音楽とファッション、ヘッドホンの融合 − 23区オムとパイオニアが仕掛けた店頭企画

編集部 小澤貴信

前のページ 1 2 3 4 次のページ

2016年12月16日
オンワード樫山が手がけるメンズ・ファッションブランド「23区オム」は11月、『JAZZIN' PARIS FRENCH CHIC 50's』と題して、ファッションと音楽、そしてヘッドホンをコラボさせた店頭企画を行った。

写真左より(株)ランブリング・レコーズ A&R ディレクター 福室和彦さん、(株)オンワード樫山 23区HOMME商品課 VISUALIST 東条友紀さん、オンキヨー&パイオニアイノベーションズ(株)イノベーション事業本部 マーケティング部 家倉宏太郎さん。取材は東京・新宿の小田急百貨店新宿店で行った

「With Music」と題された連続企画の第1弾として展開されたこの企画は、23区オムの店頭で、2016年秋冬ラインのファッションと、そのコンセプトに合わせて選曲された音楽、そして音楽を聴くためのヘッドホンという3つの要素を結び付け、各ジャンルの枠を超えてそれぞれの魅力を伝えていくことを目指して行われた。

今回、この興味深い企画を実現させたオンワード樫山、ランブリング・レコーズ、オンキヨー&パイオニアの3社の担当者に、そのコンセプトや手応えについてお話を伺うことができた。また取材では、実際に本企画を展開している小田急百貨店新宿店の23区オムの店頭で取り組みを体験した。

小田急百貨店新宿店の23区オムの店頭で展開されている『JAZZIN' PARIS FRENCH CHIC 50's』の模様。パイオニアのヘッドホン「SE-MS5T」で、キャンペーンのために選曲された20曲のジャズを試聴することができる


洋服のコンセプトから選曲された音楽を、実際に店頭で聴くことができる

『JAZZIN' PARIS FRENCH CHIC 50's』の概要を紹介したい。23区オムの2016年秋冬コレクションのテーマは「50年代のフレンチ・ジャズ」。このテーマを、洋服を通してだけではなく、店頭でも体感できることを目指したのが今回の企画だ。

期間中には、全国から厳選された20店舗の23区オムにて、『JAZZIN' PARIS FRENCH CHIC 50's』をテーマに選曲された20曲のジャズを、パイオニアの最新ヘッドホン「SE-MS5T」で聴けるコーナーが用意された。同時に11月1日から20日までの期間中、対象店舗で税込30,000円以上買い物をしたユーザーに、抽選でこの「SE-MS5T」をプレゼントするキャンペーンが行われた。

小田急百貨店新宿店の23区HOMMEの店頭で展開されている『JAZZIN' PARIS FRENCH CHIC 50's』の模様。パイオニアのヘッドホン「SE-MS5T」で、キャンペーンのために選曲された20曲のジャズを試聴することができる

さらに11月23日から12月25日までの間には、20,000円以上買い物をすると先着で23区オムのオリジナル・7インチレコードがもらえるプレゼント企画も実施。このレコードには、上述の20曲からさらに厳選された4曲が収録されている。このレコードは今回のキャンペーンのために特別にプレスされた非売品である。

店舗で好きな音楽を流す難しさ。それがコラボのきっかけに

ファッションブランドが、音楽レーベル、そしてオーディオメーカーの協力を得て実現した本企画は、どのようなきっかけでスタートしたのだろうか。

23区オムの店舗環境を手がけるオンワード樫山の東条友紀さんは、今回の企画を立ち上げたメンバーのひとり。「2016年秋冬のテーマは、機能性だけではなく、ライフスタイルに寄り添ったものにしたいと考えていました。そこでファッションの枠にとどまらない、日常に欠かせない要素として音楽をテーマに選んだのです」と説明する。

23区HOMMEの2016年秋冬コレクション。モノトーンを基調として、シックな雰囲気を全面に漂わせている

23区オムの2016年秋冬のテーマカラーとして決まっていた“モノトーン”を音楽に置き換えるなら、「それはジャズしかない」とブランドのデザイナーが発案。しかもマニアックなジャズではなく、生活の中に溶け込むようなジャズではなくてはいけない。そこで導き出されたのが、50年以上の時を経ても古さを感じさせない、シックな雰囲気をまとうフレンチジャズだった。

東条さんは、音楽をテーマに据えた以上、それを洋服の上の表現だけでなく、手にとって感じられるかたちで展開したいと考えた。まずは23区オムの店舗で、テーマとなったフレンチジャズを実際に聴ける環境を提供することにした。しかし、そこには著作権の問題が立ちはだかり、そう簡単に実現するものではなかった。

東条さんは、ライフスタイルに寄り添った洋服を考えたときに、自然と「音楽」というテーマが浮かび上がってきたと紹介する

「今期の23区オムのテーマに沿った音楽を選びつつ、なおかつ著作権の問題をクリアするためには、想像以上に高いハードルがありました。どうすれば店舗で、洋服のコンセプトにかなった音楽を流せるのか、いろいろ調べているときに業界紙を通じて知ったのが、ランブリング・レコーズさんでした」(東条さん)。

ヘッドホンが、洋服にとっても音楽にとっても重要なピースになった

前のページ 1 2 3 4 次のページ