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インタビュー

黎明期から”ハイレゾ対応”を推進したその理由に迫る

ノーススターデザインCEOインタビュー - ヨーロッパ有数のデジタル先進ブランドの素顔

季刊NetAudio編集部

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2014年11月28日
ヘッドフォンファンに向けても
無色透明なサウンドを提供する姿勢


また、同社の製品ラインアップには、FluxioやEssensio PlusといったD/Aコンバーターを搭載したヘッドフォンアンプもある。こうしたモデルの開発にも、ノーススターデザインならではのグローバルな目線が反映されているようだ。

ノーススターデザインは、ヘッドフォンアンプも開発。現在の市場を見据えた上で、どのようなヘッドフォンでも対応できる駆動力を実現するアプローチが採られている

「ヘッドフォンアンプも開発した理由は、私たちが開発してきたサウンドを、ヘッドフォンで普段音楽を聴いている方にも楽しんでいただきたかった、ということにほかなりません。ヘッドフォンのマーケットそのものも、この二年間で急速な成長を見せました。特に高級ヘッドフォンの市場では多くの新しいモデルが登場しており、平面磁界駆動方式のモデルも登場しています。ノーススターデザインのDACに搭載されているヘッドフォンアンプとこうした駆動が難しいヘッドフォンの組み合わせは、いわゆる伝統的なヘッドフォンでは体験できなかった駆動力を聴かせるはずです。また、ノーススターデザインのヘッドフォンアンプではヘッドフォンの特性に合わせてアナログステージのゲインを設定できるようにもしています。つまり、さまざまな能率のヘッドフォンも鳴らしきることができる仕様となっているんです」

音楽再生はいま、メディアの変容もあり大きな変革機を迎えている。だからこそ、最先端のデジタルフォーマットを核として、現在のニーズにあったリスニング環境を構築する機器を開発するという柔軟な姿勢は、ノーススターデザインの魅力を構成する大きな要素となっているのだろう。

文化の異なる日本とイタリアでも
美的感覚やアイデアの面は非常に共通する


このように、非常にシンプルかつ合理的にデジタルの最先端を追求し続けるノーススターデザインだが、最後にランピーノ氏は、日本のオーディオファンへ向けて次のようなコメントを残してくれた。

「日本の皆様とイタリアの皆様では、食文化やライフスタイルの面では異なると思います。しかし、もっと深い何かが日本とイタリアを結んでいるのではないかと思います。それはアイデアや美的感覚といったものです。ちなみに、私はバイクに乗るのですが、乗っているのはKAWASAKIのGPZ600Rです。日本の技術はもちろんですが、何でも合理化して小型に集約していくことができるスキルには非常に好感を持っています。逆にいえば、私たちの美的観念で作り出すオーディオ製品は、きっと日本のオーディオマニアの方のご期待に添えることができると思います。今回、私たちの理念を皆様にお伝えできることを、本当に嬉しく思います」

ノーススターデザインの製品は、パーツ一点からしっかりとしたクオリティ管理体制が整えられている。こうした真面目な製造体制も今日の同社の評価に大きく関係しているといえる

今後同社では、引き続き最先端のフォーマットの実力を存分に発揮するための仕様を採用した製品やアップデートも予定しているとのことだ。今後、どのようなデジタルオーディオ機器を生み出し、我々オーディオファンを驚かせてくれるのか。同社の動向にこれからも目が離せない。

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