今年開催の「IFA2009」は、世界的な経済不況の中での開催ながらも大きな成功を収めて幕を閉じた。昨年数々のレコードを打ち立てたIFAの成功にも迫る勢いをみせたIFA2009の成果について、メッセ・ベルリン社のIFA統括部長であるイエンズ・ハイテッカー氏、並びにシニア・プロジェクト・マネージャーのディリク・コスロフスキー氏に訊ねた。
(インタビュー/Phile-web編集部)
■IFA2009の会場全体が終始明るいムードに包まれていた
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イエンズ・ハイテッカー氏
メッセ・ベルリン社
IFA 統轄本部 部長 |
ディリク・コスロフスキー氏
メッセ・ベルリン社
IFA シニア・プロジェクト・マネージャー |
− はじめにIFA2009の数字的な成果から振り返ってください。実質展示面積は昨年の規模に迫る121,000平方メートルとなり、また総来場者数が215,000人から228,000人へ、トレードビジター数も104,000人から119,000人へと伸びています。さらにドイツ国外のトレードビジター数は22,600人から25,000人となり、国際化も進んでいます。世界78ヵ国から6,219人が集まったというメディアの注目度も高まるばかりのように思われますが、この成功の背景をどう分析していますか。
コスロフスキー氏:今年の成果には私たちも驚いています。来場者数の伸びは全体的に好調で、展示スペースの総面積もほぼ昨年並みとなりました。各メーカーからは一様に「出展して大きな手応えが得られた」という評価をいただいています。
ハイテッカー氏:数値上の成果だけでなく、実際の会場がとてもポジティブなムードに包まれていたことが印象深かったように思います。来場いただいたビジネス、パブリックのビジターはいずれも大変満足な様子で、会場のそこかしこで笑顔が溢れていました。いま市場が求めているものをIFAが最上の形で提案できたと考えています。ドイツのコンシューマーはいまとても楽観的で、消費に対してポジティブなムードにあります。IFAがつくり出したポジティブなムードは、必ずやクリスマスマーケットにも影響を与えるものになるでしょう。
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開幕初日9月4日の南エントランスの模様。開場を待つ大勢の来場者でごった返していた |
CE、ホームアプライアンスのブース双方ともに会期中常に賑わいを見せていた |
− オーディオ系の出展ではどんなことがトピックスになったのでしょうか。
ハイテッカー氏:昨年出展できなかったいくつかのビッグネームが帰ってきて、今年は非常に注目を浴びました。それぞれのメーカーからもIFAへの出展がセールスによい影響を与えたという声をいただいています。一般来場者からの反響も大きなものがありました。経済環境が厳しい中で、IFAへの出展が大きなインパクトを与えたと思います。IFAが彼らの存在感と技術・商品力をアピールするのにベストな会場となったはずです。
コスロフスキー氏:出展社の方々とコミュニケーションをしっかりと取り、彼らのニーズに応えながら一緒に魅力的な展示内容をつくっていくことが大事です。適切なタイミングで適切な仕掛けをうつことが大きな効果を発揮します。出展社の展示がよいものになることで、会場全体にリラックスしたよいムードづくりができました。
ハイテッカー氏:今年はCEATEC JAPAN 2009の会期後半にあたる9日(金)に会場を見ることができましたが、非常に多くの来場者が集まっていて、CEATECの力強さに圧倒されました。IFAと同じく3Dの技術がハイライトされており、多くの来場者を集めており、各ブランドが個性を打ち出した上手なプレゼンテーションを行っていたことが印象的でした。世界各国が注目する日本の先端技術を、どこよりも早く目の当たりにできることもCEATECならではの魅力だと思います。
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CEATEC JAPAN 2009会場には早くも来年開催IFA2010のアナウンスが掲げられ注目を浴びた |
学生たちの手によって運営されたという、IFA2009の特別展示「YOUNG IFA」。様々なイベントや若者向けの技術&製品展示が賑わいを見せていた |
− 今年は「YOUNG IFA」の出展内容も非常に面白かったと感じました。こちらの展示企画はどのように実現されたものなのでしょうか。
ハイテッカー氏:YOUNG IFAについては数年前からコンセプトを立ち上げ、今年のIFAでデビューした新しい試みです。学生たちが自らアイデアを出して、学生が運営するというイベントでした。州の教育機関と連携して、未来技術やグリーンテクノロジーの最先端をIFAで見学することが、学校の公式プログラムに組み込まれたことも、イベントの大きな特徴のひとつです。
コスロフスキー氏:こうした取り組みはステップ・バイ・ステップで実現することが大事だと考えています。これからの伸ばしていきたい試みです。
−来年のIFAはどんなイベントになるのでしょうか。
ハイテッカー氏:今年の成功をより安定したものにしていくことが大事です。ヨーロッパでは「安定した成長」が大事な評価の基準になります。
その上で、来年のIFA2010は、展示会の開催から50周年のアニバーサリー・イヤーになりますので、踏まえて大きなしかけも実現したいと思います。より良いかたちで展示をセグメンテーションすることも検討したい内容の一つと考えています。出展社の方々とコミュニケーションをより密にしていきながら、一緒に良いイベントをつくっていきたいと思います。
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