IFA2008スペシャルインタビュー <Part.2>

IFA2008開幕まであとわずか! − IFA広報担当者ペーター・ウェーバー氏に聞く「今年の出展ハイライト」


7月に日本国内で開催されたCEATEC JAPAN 2008の開催概要説明会にて、イベントのグローバルパートナーとして、IFA2008のプロモーションのため来日したIFA広報担当のPeter Weber氏に、開幕を直前に控えたIFA2008の見所や、直近のヨーロッパにおけるエレクトロニクス市場の動向などをインタビューした。

(インタビュー/Phile-web編集部)

Mr. Peter Weber
(ペーター・ウェーバー氏)

ドイツ電気・電子工業連盟(ZVEI)
Chairman Press Working Group
Consumer Electronics Division


ヨーロッパでもブルーレイ人気爆発の気配 − IFA2008には各社のBD新製品が数多く登場するだろう

− IFA2008の開催が間近に迫ってきましたが、各社の出展状況など、イベント会場の準備はいかがでしょうか。


ウェーバー氏:おかげさまで今年もご用意していた出展スペースの100%をご利用いただけることになりました。大手企業の出展ロケーションは既に確定しています。例えばソニーは6000m2を使って、昨年よりもさらに大規模な展示をご計画されているようです。シャープやパナソニック、サムスン、フィリップスなども、昨年と同様に華やかなブース展示が期待できそうです。


− エレクトロニクスの分野で、今年のハイライトとなる製品や技術にはどんなものが並びそうですか。


主要エレクトロニクスメーカーが出展するホールレイアウトも7月時点で明らかになった。(写真は拡大します)

ウェーバー氏:薄型大画面テレビを中心に、BDエンターテインメントやホームシアターサウンドがつながり、家庭内で実現するハイビジョンネットワークの展示が昨年よりも目立ってくるものと思います。ハイファイオーディオの盛り上がりも期待できます。スペシャルイベントには、昨年も行った「世界で一番高価なサウンドシステム」(昨年のイベントレポート)を今年も企画しています。また、各社のブースにはそれぞれの展示内容について、来場者の方々からの質問に細やかな対応ができる専任のスタッフが付いていることも、世界最大のコンシューマー・エレクトロニクスショーであるIFAの特長であると思います。

− 昨年のIFA2007では「世界で一番高価なサウンドシステム」のスペシャルイベントを開催されるなど、HiFiオーディオの出展に力を入れて来られましたが、今年はHiFiオーディオをテーマとした出展をどのように展開される予定ですか。


ウェーバー氏:欧州ではMP3など、デジタルオーディオの人気が高まり、若い世代のファンを中心に広まりつつある一方で、HiFiオーディオも人気を伸ばしています。昨年はIFA会場内のホールを使って「世界で一番高価なサウンドシステム」の大規模なイベントを行いましたが、今年は同じようにHiFiオーディオの特別展示を行いたいと考えています。昨年は世界の名だたるハイエンドモデルを集めたリスニングシステムを組みましたが、今年は専門家などスペシャリストが選んだコンポーネントなど、システムの選択にも趣向を凝らしてみたいと思います。


− ヨーロッパではいま、薄型大画面テレビの普及はどの程度進んでいるのでしょうか。

ウェーバー氏:現在はまだSDテレビの所有率の方が高いと思いますが、HD化は急速に進んでいます。例えばフランスでは来年からテレビの新製品にはデジタル放送のチューナーを搭載することが義務付けられます。デジタル放送の普及もヨーロッパ各国で進んでいますので、これに合わせてHD対応テレビの普及も一気に拡大するものと思います。


− ハイビジョン放送の普及状況についてはいかがでしょうか。

ウェーバー氏:いまヨーロッパ各国でアナログ放送からデジタル放送へのシフトが進んでいます。デジタル放送の番組数についてもヨーロッパ全体で1,000を超える放送が始まっていますが、ハイビジョン放送に関してはまだ各国間での擦り合わせが難しく、今のところはPayTV(有料放送)が中心になっています。一方、主要国では公共放送からハイビジョン化の準備を整えつつあり、近く無料放送もスタートする予定です。これに続くかたちで、数年後には民放もハイビジョン放送へ徐々に切り替わって行くと予測しています。

− ブルーレイの普及拡大は進んでいますか。

IFA2007のパナソニックブースに展示されたBDプレーヤー「DMP-BD10A」。ヨーロッパでのBD人気の高まりを受けて、今年は各社のBD関連製品が多数登場するかもしれない

ウェーバー氏:ヨーロッパにおけるブルーレイの成長は、アメリカや日本と同じように、今年のはじめから一気に成長して来ました。私の実感では、年初から4〜5倍の勢いで浸透しているように感じられます。確かに昨年までのヨーロッパにはブルーレイに対する買い控えがあり、メーカーも量産体制が確立できてなかったため、IFA2007でのプレゼンテーションは小規模なものに留まりがちでしたが、今年はフォーマット戦争が終結したことにより、人々がブルーレイに大きな関心を寄せるでしょう。ヨーロッパでもブルーレイはハイビジョン・コンテンツの本命として期待されており、メーカーもそこに投資できる準備が整いました。今年のクリスマス商戦には各社が価格的にも入手しやすいような、魅力的な製品を一斉に発売するものと思われます。IFA2008でも数多くの新製品が並び、注目が集まるでしょう。IFAがヨーロッパにおける「BDエンターテインメント」普及の起爆剤になると期待しています。

− 昨年はIFA2007のオープニングナイトにロックミュージシャンのP!NKが登場するなど、世界最大のCEショーならではの、ホール外のスペシャルイベントも大盛況でしたが、今年はどんな仕掛けを用意していますか。

ウェーバー氏:今はまだ言えませんが、昨年よりもさらに魅力的なイベントを用意していますのでご期待ください。


− 最後にWeberさんは今年のIFA2008をどんなイベントにしたいと考えていますか。

ウェーバー氏:今年からホーム・アプライアンスを取り込み、出展分野を拡大することになりましたが、エレクトロニクス分野の展示との良い相乗効果をつくりたいと考えています。来場者にも、トレードビジターの方々にもより魅力的なライフスタイルを提案したいと思います。ホーム・アプライアンスを取り込んだことは、実際にイベント開幕を目前に控え、トレードビジターの方々などからとても良い反応をいただいています。当日は世界中のジャーナリストに様々な角度からIFA2008の魅力をお伝えいただきたいと願っています。中でも日本メーカーの出展は、毎年IFAのハイライトになっていますので注目したいと思います。イベントに出展いただいた各社様には、それぞれのビジネスの成功を期待しています。



(Phile-web編集部)