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明快で鋭い再現性は現代的な方向性に富む
SCSシリーズは本来ホームシアターを念頭に置いたものだが、コンパクトなサイズのスピーカーがティールでは他にないだけに、2ch用としても重宝されてきた。本機はその最新バージョンで、コヒーレントソースと呼ぶ独自の設計思想に基づいた同軸ユニット1基による構成。ウーファーは6.5インチ、トゥイーターは1インチのいずれもメタル振動板である。またキャビネットはアルミダイキャストのフロントバッフルを採用。他の面は1インチ厚の二重ラミネートMDFとし、内部には厳重なブレーシングによる補強も施されている。
精密な再現性はCSシリーズと同様だが、本機では過剰なシャープネスは心持ち控えているようで、また低域にもわずかに丸みを残している。そこが純粋にオーディオ用として設計されたCSシリーズとの違いといえるのかもしれない。しかし一般的な水準からすれば十分に明快で鋭い再現性を備え、現代的な方向性に富んでいる。ジャズではトロンボーンの明るい音色と張りのよさが際立ち、ピアノやドラムもエネルギッシュで瞬発力が高い。ベースも深く沈んでいるが、あえて欲をいえばほんのわずかに切れの鋭さはもっとあってもいように思う。ただそこまでゆくと好みの問題も出てきそうである。
アカペラではコヒーレントの強さが生きて、5人それぞれの存在感が生きいきと描き出される。声の質感は心持ちシャープだが棘はなく、それ以前に実在感の豊かさを感じてしまうのである。位相の揃った出方は、ハーモニーの心地好さにもよく現れている。ボーカルも同様にピントのいい再現だが、パイプオルガンの深い持続音やピアノソロのきりりとしたタッチにも惹かれるところが多い。さらにオーケストラの空間的な実体感も特筆したい。それぞれの楽器に位置感が確かで、緻密な音場を形成している。それに振幅の広さが加わって、目に見えるような光景が実現するのである。
<この製品の情報は「オーディオアクセサリー」129号にも掲載されています>
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Phile-webニュース【アクシス、THIELの同軸2ウェイブックシェルフ型スピーカー「SCS4」を発売】

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【SPEC】●ユニット:トゥイーター→1インチ口径アルミニウム・ドーム・ダイヤフラム、ウーファー→6.5インチ口径アルミニウム・ダイヤフラム ●クロスオーバー:3kHz ●帯域(-3dB):47Hz-20kHz ●周波数レスポンス:48Hz-20kHz±2dB ●位相特性:±10°以下 ●感度:87dB-1m ●インピーダンス:公称4Ω(最小3Ω) ●推奨アンプパワー:30-200W ●外形寸法:213Wx447Hx296Dmm ●質量:11.5kg ●問い合わせ:アクシス(株) TEL/03-5410-0071
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