| アバンギャルドというメーカーはドイツに二つある。ここで言うのはアバンギャルド・アコースティックのことである。
2003年のCES(正しくは同時に開催されたTHE SHOWの方だが)で話題になっていたのが、アバンギャルドのTRIO+BASSHORNのシステムであった。うかつにもこのときは見逃してしまったのだが、噂を聞いてフランクフルトでは真っ先に見た。音も聴いた。さらにマネージングディレクターのホルガー・フロンメ氏にも会った。
音を聴いてどう思った、と言うので、SRシステムを理想的にしたような印象だと答えたのだが通じたかどうか。要するに等身大の音場がリアルに再現されているといったようなことを伝えたかったのだが、ともかく同社についての本を一冊くれた。ドイツ語だったけれども。
アバンギャルドを聴いたのは実はこのときが初めてではない。DUOだったかUNOだったか、いずれにしてもホーンが2つとサブウーファーのシステム。そのときでさえ、とてもこの試聴室では鳴らないなと実感したものだが、TRIO+BASSHORNは当然その比ではない。普通の部屋では置ききれない。ただフロンメ氏の言うには、ベースホーンは必ずしも3組でなくてもいいのだということだった。日本の家屋なら左右1つずつで十分に違いない。少しほっとした。
アバンギャルドは創立以来一貫してホーンスピーカーを追い続けている。というよりホーンスピーカーを作るために同社が設立されたと言った方がいい。ホーンが理想だという。振動板の振幅が小さくて済むため、歪みもDレンジコンプレッションも抑えることができる。コーン型では得られない独特の音が出せる、というのがアバンギャルドの思想であり理想である。
それは実際にTRIO+BASSHORNで実現された。この現実そのままの音場感は、他のシステムでは実現できない類のものであろう。おいそれと手に入れられるものではないが、オーディオの永遠の理想がそこに息づいている。
<この製品の詳細は「オーディオアクセサリー」110号にも掲載されています>

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【SPEC】
<TRIO> ●周波数特性: 100-20,000Hz ●クロスオーバー周波数:100/600/4,000Hz ●許容入力:
300W ●感度: 109dB(1m/1W) ●インピーダンス: 8Ω ●外形寸法: 950W×1620H×830Dmm ●質量:53kg
<BASSHORN> ●周波数特性:18〜250Hz ●内蔵パワーアンプ出力:350W ●
ホーン素材:アルミ ●外形寸法:1025W×700H×1065Dmm ●質量:95kg
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