巻頭言

「黄金の2013年」論

和田光征
WADA KOHSEI

あけましておめでとうございます。

私は今年のテーマとして、「チャレンジ。黄金の2013年」を掲げました。この2013年とは3年後が終了した時のことですが、その時の業界状況なり各企業の業績なりによって、2014年以降の展望が左右されるでしょう。

「黄金の2013年」論について絵解きをしましょう。これを企業なり業界人なりが力強く心に留め、積極的に動き出すために少しでも役立てば幸いであると思います。

まず、今とは状況がまったく違いますが、2001?2003年の3年間を振り返ってみましょう。この頃は薄型テレビの黎明期であり、ネットにおいても様々な企業のホームページやポータルサイトが立ち上がって黎明期から成長期の走りにありました。それぞれに明日を信じて燃え上がった気分だったと思いますが、当然ながら人生ゲームのごとくその大きなうねりに乗ることができなかった企業は、その後、退場を余儀なくされる結果となっています。

さらにさかのぼって1991?1993年はどうだったのでしょうか。1990年のバブル崩壊の荒波をもろに浴びて、その克服のために皆が果敢にチャレンジしていた時でありました。国内は大変であっても輸出は良好だったという状況があり、この時も荒波に乗れた企業とそうでない企業があったと思います。

陰陽の数字、つまり偶数と奇数の組み合わせは、こうした世の中の事象に関連があるように思えます。何故ならば、陰数も陽数も太陽と地球の関係によるものがあるからです。例えば7は聖数だと言われています。故に1週間は7日であり、ラッキー7や七福神といったように表現されています。

奇数は陽数であり、偶数は陰数であります。3年計画、5年計画、七五三のお祝いなど物事の節目は陽数で表現されます。そして陽数は家族の中のお父さんであり、陰数はお母さん。私なりに、お父さんは攻め型、お母さんは守り型と考えます。

2011年から2013年の3年間は陽数のお父さんの数字が2回、陰数のお母さんの数字が1回登場する訳であり、そういう3年間というのは不思議なことに人間が積極的に未来を見始めます。企業は2008年に起こった世界同時不況から2010年にようやく抜け出しいよいよ攻めて行くとの思いを抱く、2011年はそんな年ではないかと思います。

いろいろと過去を検証すると、不思議とそうした傾向にあり、太陽と地球がある限り人間はそのように動くのではないでしょうか。そんな2011年のスタートであり、3年後の2014年3月期が果たして思惑通りだったか否かは、踏み出した1歩によって決するのではないでしょうか。

2010年はエコポイント景気に沸いたではないか、との声も聞かれそうですが、これは初めての経験であり、その享受はしっかり受け止めるとして、日本経済や世界経済全般に思いを馳せたいものです。果たしてどうなのかと。

「黄金の2013年論」は業界内だけでなく、政治の世界においても必ずや機能するはずであると思っています。政経ともども正常になり、強い日本へ昇華して欲しいものです。


ENGLISH