5月23日(火)夜に行われた、オタイレコードのいのうえようすけ氏のプロデュースによる「女性限定トークと音楽の試聴会OTAI AUDIO presents SOUND OF LIFE supported by YAMAHA MUSIC JAPAN」にオーディオ編集部の野間美紀子(♀)が出場してきたので、少し遅れましたが自身でレポートいたします。
会場は恵比寿のtimeout cafe。チケットはひとり2,000円(フード、ドリンクつき)という有料イベントでしたが、早い時期にソールドアウトとなり、当日は約20名の女性達が集まっていました。
このイベントのテーマは“女性の生きざまと音楽”です。
オタイレコードのいのうえようすけ氏が選んだプレゼンター……音楽家や音楽ライター、音楽・映画制作などに関わる女性達6名が順ぐりにステージに進み、いのうえ氏とトークを繰り広げたあと、持参したCDやアナログLPなどをオーディオシステムで再生するという内容でした。
本稿記者・野間も、オーディオ専門誌を20年余り制作してきた経験から、プレゼンターとして声をかけていただき、“生きざまを語ってください”というお題を与えられたわけです。
オーディオの世界は業界人もユーザーも、ほとんど男性です。オーディオは男性の趣味と思ってきたし、つい3~4年前までは、私も女性にオーディオを薦めることは難しいと思っていました。
しかしここ数年、身近な女性友達からオーディオ相談を受けるようになり、また、子育てと仕事で手一杯だった自分にも、時間とお気に入りのスピーカーが手に入ってすっかり嵌っています。これに嵌ってからいいことばかり起きるようになった、そんな話をさせてもらいました。
実際に話した内容とリンクできたかわかりませんが、このイベントに備えて事前にいのうえ氏から送られてきたアンケートが、一筋縄ではいかない内容だったのが印象的です。
「あなたの人生の目標は?」「どんな人になりたいですか?」その上で「あなたが再生したい(皆さんに聴かせたい)音楽は?」と来ました。
自分の半生を振り返ってみることで、自分と音楽の関係性を見つめ直してみてください、その上でお話してください、という意図が込められていたように思います。
試聴で使用したオーディオシステムはヤマハの2000番を中心としたモデルで、イベント後半はヤマハミュージックジャパンによる「オーディオ初心者講座」も行われました。
さて、一貫して、これまで体験した女性向けのオーディオイベントとは趣きを異にした雰囲気でした。
「女性だから機械に弱い、教えてあげなければ」という要素がなく、いのうえ氏がプレゼンター女性を主役にし、敬意を示し、聞き役に徹してくれていたことで、よい話がたくさん聞けました。
私自身、他のプレゼンターの方のトークを聞いて感動し、ファンになってしまいました。彼女達の著作や作品を読んだり聴いたりしたいと思いましたね。
プレゼンターの方のみならず、集まってくれた参加者の皆さんとも話が弾みました。参加してくださった方々も、音楽が好きで何かしら自ら活動をしていたり、あるいはご家族に影響されて自身もオーディオに興味を持ったというような積極的な女性ばかりでした。
つながりが持てたので、今後も何かいっしょにできるといいなぁと思っています。
さて、上はプレゼンターといのうえさんの記念撮影です。写真左から「ノラネコデザイン」のデザイナーで映画『猫と電車』の主人公のモデルとなった猪瀬まな美さん、レーベル&ショップ「Violet And Claire」をオープンし女性音楽家のライフストーリーを綴った『フィメール・コンプレックス』などを書いた多屋澄礼さん、サックスプレーヤーの吉野ミユキさん、「太鼓DUB」というダンスミュージックを生み出しジンバブエのミュージックフェスにも出演したDJ JURIさん、本稿筆者野間、楽曲制作DAWのオンライン教育コンテンツを制作しDJ活動を世界をまたにかけて行っているDJ RSさん。
この場を借りまして、声をかけてくださり素敵な出会いを作ってくれたいのうえさん、またイベントを開いてくれたヤマハミュージックジャパンさん、そして集まってくれた女性の皆さんにお礼を申し上げます。あ〜、楽しかった!
オタイレコードいのうえようすけさんによるレポート
動画
https://www.youtube.com/watch?v=3Yf_3UVANCE
レポート
http://www.otaiweb.com/audio/event/sol_2017_5/