5月20日より好評発売中の『オーディオアクセサリー165号』。今号ではオーディオ雑誌としては世界初の試みとなる、MQA-CDの特別付録をお届け。すでに多くの反響をいただいていますが、誌面の内容的にも強力な企画を多数ご用意しています。
なかでも今回ご紹介したいのは、B&Wのスピーカーシステム「803 D3」をクローズアップした企画です。オーディオファンの方々の間で、いま最も注目のスピーカーのひとつであるB&W800 D3シリーズ。
同シリーズは800 D3を頂点として、802 D3からブックシェルフの805 D3まで人気のラインナップが揃っていますが、今回の主役はこれまでなかなかご紹介する機会の少なかった「803 D3」です。
実はこの「803 D3」はD3シリーズが登場した際から、ひそかに注目していました。なぜならば、803は従来モデルである803 Diamondがトールボーイ型だったのに対して、今回の「803 D3」は上位モデルの「802 D3」と同様にミッドレンジを収めたヘッド部(タービンヘッド)を搭載した形状を採用。シリーズ中で最も大幅なモデルチェンジを遂げた製品なのです。
サイズ的にも802 D3よりひとまわり小さく、一般のオーディオルームに比較的導入しやすいのも魅力となっています。
そこで今回165号の記事では、802 D3のユーザーでもある角田郁雄氏をテスターに迎え、「803 D3」の魅力を語っていただきつつ、いま話題のプリメインアンプ5モデルとの組み合わせによるスクランブル・テストをお届けしています。
「803D3」に組み合わせたプリメインアンプのラインアップは以下の通りです。
(1)ACCUPHASE「E-600」680,000円(税別)
●定格連続平均出力:60W/ch(4Ω)、30W/ch(8Ω)●周波数特性:20Hz〜20kHz(0,-0.5dB、HIGH LEVEL INPUT、定格連続平均出力時)●全高波歪み率:0.03%(4〜16Ω負荷)●ダンピングファクター:500(8Ω負荷、50Hz) ●負荷インピーダンス:2〜16Ω●消費電力:200W(8Ω負荷定格出力時)●サイズ:465W×191H×428Dmm●質量:24.7kg●取り扱い:アキュフェーズ(株)
(2)LUXMAN「L-590AXII」580、000円(税別)
●定格出力:30W+30W(8Ω)●全高調波歪率:0.005%以下(1kHz/8Ω)、0.02%以下(20Hz〜20kHz/8Ω) ●S/N比・周波数特性:LINE…107dB以上、20Hz〜100kHz(+0、-3.0dB)●消費電力:310W(電気用品安全法)、230W(無信号時)、0.4W(スタンバイ時) ●サイズ:440W×193H×463Dmm●質量:28.4kg●取り扱い:ラックスマン(株)
(3)DENON「PMA-SX1」580、000円(税別)
●定格出力:50W+50W(8Ω、20Hz〜20kHz、T.H.D.0.1%)●実用最大出力:100W+100W(4Ω、1kHz、T.H.D.0.7%)●全高調波歪率:0.017%(定格出力-3dB時、負荷8Ω、1kHz) ●S/N比:PHONO MM…82dB(入力端子短絡時、入力信号5mV時)、PHONO MC…70dB(入力端子短絡時、入力信号0.5mV時)、アンバランス…105dB(入力端子短絡時)●消費電力:275W●サイズ:434W×181H×504Dmm●質量:30.4kg●取り扱い:(株)ディーアンドエムホールディングス
(4)Burmester「101」1,200,000円(税別)
●最大出力:120W×2(4Ω)●周波数特性:5Hz〜60kHz(-3dB)●S/N比:92dB以上
●全高調波歪み率:0.015%以下●ダンピングファクター:250以上●サイズ:482W×93H×350Dmm●質量:12?●取り扱い:(株)ノア
(5)MARANTZ「PM-10」600、000円(税別)
●定格出力:400W+400W(4Ω、1kHz、T.H.D. 0.1%)、200W+ 200W(8Ω、1kHz、T.H.D. 0.05%)●全高調波歪率:0.005%(100W、8Ω、1kHz)●周波数特性 (CD,1W,8Ω負荷):5Hz-50kHz (±3dB)●ダンピングファクター (20Hz-20kHz、8Ω負荷):500●消費電力(電気用品安全法):270W●サイズ:440W×168H×453D?●質量:21.5 kg●取り扱い:(株)ディーアンドエムホールディングス
人気の国産モデルから、筆者が推奨するブルメスターのプリメインアンプまで、ディーアンドエムホールディングスの試聴室に機材を持ち込んでの完全比較レポートをお届けしています。ぜひともお楽しみください。