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DVD-S1500

YAMAHA
DVD-S1500

¥50,000(税抜)

発売:2004年10月下旬
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ビジュアルグランプリ2005 ≪DVDプレーヤー(標準タイプ)部門賞≫受賞モデル

【SPEC】●再生メディア&フォーマット:DVD-Audio、DVD-Video、SA-CD、DVD-R/RW(ビデオモード)、DVD+RW/+R、スーパービデオCD、ビデオCD、ピクチャーCD、音楽CD、CD- R/RW(音楽CD、MP3・JPEGデータCD〈マルチセッション対応〉) ●映像出力端子:ビデオ1、Sビデオ1、RCA色差1、D1/D2端子1 ●音声出力端子:光デジタル1、同軸デジタル1、2chアナログ1、5.1chアナログ1 ●消費電力:25W(待機時1W以下) ●外形寸法:435W×55H×315Dmm ●質量:3.2kg ●付属品:リモコン、単3乾電池(×2)、音声/映像ピンケーブル、電源ケーブル(大型インレットタイプ)

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

ダイレクトモード搭載の普及型ユニバーサル

デジタルプレーヤーの薄型化は大きな潮流になったが、ユニバーサルプレーヤーもその例外ではない。本機は55mmというスリムな筐体に豊富な機能を盛り込み、スタイリッシュな外観と必要十分な機能を両立させている。

さすがに映像出力をデジタルで取り出す装備は省かれているが、画質改善に効果の大きい「DCDi」を搭載するなど、このクラスのユニバーサルプレーヤーとしては映像回路を充実させていることが目を引く。

CD再生では音の演出を感じさせない素直な音調に好感を持った。声も弦楽器も音色が豊富で表情に富み、歪みにつながる雑な音も出さない。スピーカー外側まで伸びやかに音場が広がるし、弦楽器全員で演奏するピチカートのバランスも整っている。パーカッションなどパルシブな楽器の音色はどちらかというと柔らかく、鋭さや歯切れの良さはさほど出てこないが、弦楽アンサンブルなどではその柔らかいタッチがプラスにはたらいて、しなやかで優しい面が浮かび上がってきた。

ステレオ収録のSACDでは声が詰まらず、高い音域まで透明感の高いボーカルを味わえる。倍音成分まで歪がよく抑えられているためか、アコースティックギターやピアノは実在感が鮮明で、SACDらしい鮮度の高いサウンドを再現する。

マルチチャンネル音源では音場空間が萎縮せず、伸びやかで、響きがくもることもない。ステレオ再生以上で多少気になった情報量不足は、マルチチャンネル再生ではほとんど不満を感じなかった。

筐体の薄型化は最近の流行だが、一部のコンポーネントでは、端子や操作キーの数を整理しすぎて使いやすさが犠牲になってしまう例も見受けられる。本機の場合も、本体にトラック送りキーがないとか、ディスク再生中、ディスプレイにトラックナンバーが表示されないなど、整理しすぎた感があり、あまり感心しない、

音楽再生時は映像回路を遮断するオーディオダイレクトモードがあるので、ぜひ活用したい。

(text:山之内正)