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C-8f

LUXMAN
C-8f

¥600,000(税抜)

発売:2001年
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ODNF回路を搭載
パワーアンプへの最大限の伝送を実現

【SPEC】
●全高調波歪率:0.005%以下(定格) ●周波数特性:20Hz〜20kHz(+0、-0.1dB)、10Hz〜100kHz(+0、-2.2dB) ●S/N比:119dB以上(1HF-A) ●消費電力:23W(電気用品取締法による規定) ●最大外形寸法:467W×187H×475Dmm ●質量:22.5kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

並外れたハイパフォーマンスを秘めた高級機

本機は「C-7f」と「C-9II Custom」 の中間に位置するモデルだが、仕様やパーツなどは「C-9II Custom」に限りなく近く、並外れたハイパフォーマンスを秘めた高級機と言える。

回路面での特徴は、カーオーディオ用パワーアンプに先行採用され、その優位性を広く認めさせたODNF(オンリー・ディストーション・ネガティブ・フィードバック)回路の搭載にある。超広帯域・ハイスルーレート、低歪な増幅回路を開発し、従来の負帰還回路では避けられなかった位相補正を排除。さらに出力から歪成分だけを検出して出力段にフィードバックするという手法を採ることで、音楽信号にはフィードバックがかかることがなく高スルーレートと広帯域を実現しようと言うものだ。

パワーアンプの「M-8f」と組み合わせて試聴をすると、全帯域に渡って緻密さが加わると同時に、音楽に熱い血が通ってくるように感じられた。しかも鮮度や解像度を少しも損ねることはなく、音楽をデフォルメする傾向も一切見られない。個々の楽音は鮮やかに分離し表情に艶やかさが感じられ、ストリングスも彩り豊かでハーモニーの綾も見渡すことができるよう。またボトムエンドまでの伸びと豊富な情報量が確保され、重心の低いフュージョン系ソフトのキックドラムなどはアタックの瞬間に空気の動きが感じられる。しかも、それが音場に淀むようなことは一切ない。合計で125万円という価格は決して手頃とは言えないが、オーナーに価格以上の性能と満足感をもたらしてくれるのは間違いないだろう。

(text:小林貢)