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PDP-6010HD

PIONEER
PDP-6010HD (KURO)

¥942,857(税抜)

発売:2007年10月上旬
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新開発パネルを搭載し「黒」の表現を追求したフルHDプラズマテレビ

ビジュアルグランプリ2008 SUMMER ≪ロングラン金賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2008 ≪特別金賞≫受賞モデル

ビジュアルグランプリ2008 ≪プラズマテレビ(50V型以上/フルHDタイプ)部門≫受賞モデル

【SPEC】●画面サイズ:60V型 ●画素数:1920×1080 ●内蔵チューナー:地上デジタル×2、BSデジタル×2、110度CSデジタル×2、VHF/UHF、CATV (C13ch〜C38ch) ●入力端子:D4×3、S2×3、映像×3、HDMI×3、RGB映像×1、音声×5 ●出力端子:S2×1、映像×1、音声×1、ヘッドホン×1、デジタル音声(光)×1 ●その他端子:ビデオコントローラー×1、i.Link×2、LAN×1、電話回線×1、コントロール×1、USB×1 ●消費電力:538W ●外形寸法:1,684W×882H×122Dmm(スピーカー取り付け時) ●質量:59.9kg(スピーカー取り付け時)

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

本機は同社初となる60V型のフルHDで注目の「KURO」シリーズの最高峰モデル。何といっても、注目すべきポイントとして、コントラスト値 20,000対1のハイスペックを実現したことである。これは、他の追従を許さない圧倒的数値である。また、新開発の「新ダイレクトカラーフィルター」を搭載し、リビングなどの明るい環境下でも引き締まった黒を実現し、高コントラストで鮮明な映像を表現。さらに、新パネルに合わせ映像回路も新設計し、画像処理時のエラーを排除し、高画質を実現する。機能面では、照明環境、視聴コンテンツ内容を自動認識し、最適な画質に自動変換してくれる新開発の「リビングモード」を搭載。ぜひとも活用したいモード。また、HDMIコントロール機能により、同社のBDプレーヤー、AVアンプを組み合わせた時に、ストレスなくテレビのリモコン1つで操作が可能。

画質は大変良好。何といっても黒がしっかり締まった画づくりなのが好ましい。ただし、「KURO」シリーズ42V型のPDP-428HXと比べると画面の明るさが抑えられてしまう傾向。これは画素サイズに起因すると思われるが、光りのピーク感は画素数の少ない428HXの方が余裕がある。新採用の新・ダイレクトカラーフィルターは、黒浮きをわずかに感じ、絶対黒の再現性はもう一息。視聴した印象は、あまり暗い環境下での視聴よりも少し明るめの照明下の方が最適に感じた。フィルムソースに対するジャダーはまずまずで見やすい。放送ソースはとても素晴らしく、液晶とは一線を画す出来栄え。コントラストは浅くならず、粘りのある良質な画質。少しグリーン系の色合いが強まってしまうのがわずかな弱点だろうか。エッジ強調も少なめで質感を重視した画づくりである。

映画モードと標準モードの2つで視聴をおこなった。PS3とLX80ではプレーヤー性能の差があり、テレビと組み合わせたときに好ましい組み合わせがある。プラズマテレビの場合液晶テレビに比べ、ノイズ面が若干苦しいため、豊富な情報量を引き出すPS3をやや苦手にする場合が多く、本機がどこまで高画質に表現できるかに注目した。画質は一言で述べれば良質である。フィルムソース向けの映画モードの画づくりはかなり落ち着いた雰囲気を表現する。一般的なテレビではハイライト側で色抜けしてしまうものも多いのだが、本機はかなり良好でコントラストをしっかり保ちながら色抜けすることなく、良く表現できている。DVDソースは素直な情報を伝えるPS3では黒浮きがやや目立つ。コントラストも穏やかになる傾向。全体として、プラズマテレビとPS3の組み合わせとしては本機は相性が良い印象であった。

システム的にはPS3と比べてLX80との組み合わせの方が良好である。コントラスト感、色合い、色の濃さ、さらにエッジ強調などのバランスが整っている印象であった。さすがは、同一メーカーの組み合わせの効果といったところ。BDの映画ソースではノイズ感も良好で適切に情報量の最適化がなされている印象。こってりした画質はLX80の特徴でもあるが、それを想定した画づくりをプラズマテレビがおこなっていると考えられる。BDのビデオ系ソースでは、しっかりとしたダイナミック感、豊富な色彩感、やや潰し気味の黒側のコントラスト表現などはこの組み合わせの個性で、見映えが非常に良い。ただし、ノイズを浮かせないようにしたため、若干おとなしめな画質傾向になっている。ただし、ノイズと情報量のバランスに優れた組み合わせといえる。

(文/村瀬孝矢)