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SE-MONITOR 10R

PIONEER
SE-MONITOR 10R

¥16,000(税抜)

発売:2002年2月10日
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驚くべきコストパフォーマンス。細部まで厳密な描写が魅力。

【SPEC】●形式:密閉型ダイナミックステレオヘッドホン ●再生周波数帯域:5Hz〜28kHz ●インピーダンス:35Ω ●最大入力:3,000mW ●出力音圧レベル:106dB/mW ●使用ユニット:φ50mmドーム型 ●プラグ:φ3.5mm3Pミニプラグ(金メッキ、ネジ式) ●接続コード:φ4mm、片出し1.2mカールコード(伸張時:約3.5m) ●質量:275g(コード除く) ●付属品:φ4mm、1mストレートコード、 φ6.3mm3Pプラグアダプター(金メッキ、ネジ式)

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

プロ向け製品ならではの原音に忠実な再生が楽しめる

プロ用のモニターヘッドフォン。プロ用ヘッドフォンにもピンからキリまであるが、これはかなり良質な部類の製品だ。

マランツのSACDプレーヤーを使って試聴してみた。ゼンハイザーのようにやさしく調和するサウンドとも異なり、ベイヤーダイナミクスのような力強い太いサウンドでもなく、非常にストレートで緊張感のある音である。録音された情報の細部までくまなく聴き取ることができ、演奏者が息を吸う音がすごくはっきりと聴こえる。まるで自分がマイクになって演奏者のすぐそばで聴いているような迫力だ。

ただし、あくまで細部までの厳密な再現を求められるプロの現場でのニーズに応える製品であるので、「音楽的」というよりは「即物的」な音である。クォリティは非常に高い。価格から考えると驚くべきコストパフォーマンスを誇る製品である。ソフトの録音クォリティを徹底的に評価したいというマニアは即ゲットするべし。黒革とアルミニウムによる仕上げはクールでカッコ良く、プラスチックの質感とは明らかに一線を画す。アジャストもネジ締式で、一度調節したら動かないようにできて安心。折りたたみ式で、しかもケーブルが脱着式なので持ち運びには良い。またケーブルの本体側端子はロック式なので、脱落の心配もない。

これは絶対「買い」である。SACDなどのワイドレンジなソフトであっても、忠実な原音再生を求めるリスナーを満足させてくれるだろう。

(text:伊藤竜太)