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DSP-AX1600

YAMAHA
DSP-AX1600

¥150,000(税抜)

発売:2005年10月中旬
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ビデオアップコンバージョン機能を強化したHDMI搭載7.1ch AVアンプ

【SPEC】
●定格出力:120W×7 ●最大出力:170W×7 ●周波数特性:10Hz〜100kHz ●S/N:76dB(MONO)/70dB(STEREO) ●音声入力端子:アナログ×11、6ch/8ch×1、光×5、同軸×3●音声出力端子:アナログ×11、RECOUT×4、7.1chプリアウト×1、光×2●映像入力端子:コンポジット×6、S×6、RCA色差×3、D5×3 ●映像出力端子:コンポジット×3、S×3、RCA色差コンポーネント×1、D5×1●その他の入力端子:HDMI×2 ●その他の出力端子:HDMI×1 ●コントロール端子:RS232-C×1 ●外形寸法:435W×171H×483Dmm ●質量:17.4kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

自然なサウンドを聴かせ過度に演出することもない

7.1chに対応し、各チャンネル120Wというハイパワーを保有。また、既発売の高級機DSP-AX4600などの高音質化技術を継承し、基本性能を高めた。定評あるバーブラウン社製のDACを全チャンネルに搭載。2.1ch〜5.1ch再生時には、フロントスピーカーの低音と高音を独立した内蔵アンプで駆動するバイアンプ方式を可能とした。さらに、CDやSACD、DVDオーディオなどを高純度に再生できるピュアダイレクトモードを備えるなど、フロント2chの音質向上を目指しているのも見逃せない。

テスト前に視聴室の音響特性を適切な視聴環境に合致させることができるYPAOによるチューニングを行ったが、完了までに要した時間は従来以上に短い。まず、過酷なCDを使い2ch再生したが、同社製のピュアオーディオ用アンプを思い出させる鮮度の高いナチュラルかつクリアなサウンドを聴かせ、レファレンス・スピーカーを確実に駆動しているという印象を受けた。女性ボーカルの表情も瑞々しく、音像にも実在感がある。また、低音楽器の音像には適度な量感がありながら、ダンピングや輪郭を甘くする傾向も見られない。映像系ソフトでは、各チャンネルが同一クォリティのパワーアンプで統一されているからなのか、透明度の高い音場にナチュラルな質感のサウンドが浮き上がってくる。そして、S/N比も高いのだろうか、無音部や小音量部の静けさを巧く引き出してくれた。SFXの効果音や戦闘シーンの爆発音なども十分な迫力が感じられるが、それを過度に演出するような傾向がないのも好ましい。

(text.小林貢)