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PMA-2000IV

DENON
PMA-2000IV

¥120,000(税抜)

発売:2002年3月上旬
このモデルは生産を完了しています
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高次元でさりげない全体の表現力

【SPEC】
●定格出力:80W/ch(8Ω)、160W/ch(4Ω) ●全高調波歪み率:0.01%(定格出力-3dB時, 負荷8Ω, 1kHz) ●周波数特性:5Hz〜100kHz(0〜-3dB) ●SN比:LINE:108dB、MM:90dB、MC:73dB ●消費電力:275W ●外形寸法:434W×180H×478Dmm ●質量:23.5kg

※原則として製品発表時のデータを掲載していますので、内容・価格は変更されている場合があります。また、この製品データベースには生産・販売を休止したモデルの情報も含まれています。

テストレポート

伸びやかさや上品さを感じさせる高度な内容

オリジナルのPMA-2000の登場は1996年の3月である。当時10万円クラスのプリメインアンプはサンスイが圧倒的な人気モデルで、オンキョーやソニーがその後を追い、鎬を削っていた。

圧倒的な物量を投じたPMA-2000は重量が20kg、UHC-MOSシングルプッシュプルでLC(リーケージキャンセリング)マウントのツインパワートランス、シャーシは6ブロックに分割という基本的な構造や考え方は今回のIVに至るまで共通である。

音は、やはり物量からくる音の押し出し感、低域の厚みや力感など、常にトップクラスのサウンドを聴かせてきたという実力を堪能できる。2000IVは、力を力として表現するのではなく、十分に高いクオリティの表現ということで、直接的にゴリゴリと押し出し感のある低域を表現しているのではない。むしろさり気ない、全体の表現力で次元を高め、伸びやかさや上品さを感じさせる高度な内容ということができよう。独奏のチェンバロは実にはっきりとした輪郭を聴かせ、トリルなども曖昧にならず、明瞭な味わいの演奏を聴かせる。バリトンは声そのものに力があるし、張ったときも突っ張るような表現にならない。オーケストラはローエンドの大太鼓の音もしっかりと聴かせるし、常に伸びやかで押し付けがましさのない、堂々とした風格を聴かせる。

(text:石田善之)