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デノン プロダクトレビュー

クラブ系サウンドを強靱なグルーブで再現

AH-D320

AH-D320

¥21,000(税込)

レポート/高橋敦

クラブ系サウンドを強靱なグルーブで再現


2012年に登場したデノンの新ヘッドホンラインナップのひとつである“アーバンレイバー”は、重低音再生を志向しクラブミュージックとのマッチングを意識したシリーズである。今回、この“アーバンレイバー”に追加されたのが「AH-D320」だ。

先行して登場した「AH-D400」はアンプを内蔵して駆動力を高めたモデルであったが、本機は一般的なパッシブ方式となっている。AH-D400と比較すると60g軽く、大幅な小型軽量化を果たしている。

ネオジウム・マグネット搭載の口径40mmドライバーは本機専用に設計されたものだ。ボイスコイルの線径を太くすることでインピーダンスを16Ωと低く抑え、ポータブルプレーヤーとの相性を向上させている。また、同時に登場した“ミュージックマニアック”「AH-D340」と同様に、本機もペンタゴナルシェイプのイヤーカップを採用している。上位モデルAH-D400と同じく、本機もハウジングにコントロール・ホイールとマイクが装備されており、iPhoneなどの操作と通話にも対応していることもポイントだ。

iPhoneと組み合わせて実際に試聴してみると、ベースとドラムの厚み、筋肉質とも表現できるがっしり感はさすがで、クラブ系のサウンドとの相性はもちろん良好だ。低音をドカンと出しながらも緩く広げずに張りのある音色にしてくれるので、グルーブが甘くならず、強靱だ。女性ボーカルの高音パートにはAH-D340と同様に少しアクセントが感じられ、抜けの良さを高めている。

超重低音という持ち味を活かしながら、さらに軽快な装着感を実現したAH-D320は、クラブミュージックのグルーブを日常の中で楽しむにはうってつけのヘッドホンと言えるだろう。
AH-D320 カラーは2色を用意。こちらはレッドカラーモデル
【SPEC】
【SPEC】●型式:ダイナミック/密閉型 ●ドライバー:40mmネオジウムマグネット振動板ドライバー ●再生周波数帯域:6Hz〜37kHz ●感度:108dB/mW ●インピーダンス:16Ω ●最大入力:1300mW ●本体質量:250g(ケーブル含まず)
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